「和歌山毒物カレー事件」の再審請求について | I'll Begin From Here Once Again ✰

皆さんは覚えているだろうか?

 

1998年に和歌山市で4人が死亡した毒物カレー事件のこと。

 

平成最大の事件とも言われるほどでした。

 

殺人罪などで2009年に死刑が確定した林真須美死刑囚。

 

あれから23年が経過した今、再審請求が行われようとしている。

 

実は林死刑囚は死刑確定後の09年7月に既に再審請求をしており

 

再審を認めなかった20年3月の大阪高裁決定を不服として最高裁に特別抗告中でした。

 

これより先は"死刑囚"という言葉は避けて書きたいと思う。

 

先ず気になることは本当に林真須美が犯人なのか?ということです。

 

事件発生直後から、林被告が犯人であるかのような偏見報道、警察に不信感はあります。

 

ここで気になる点をいくつかあげようと思う。

 

1.林家以外にも近隣でヒ素を所有していた人物がいる事。

・林家の住む地域ではシロアリが多く、退治するのにヒ素を所持している家庭も多いようです。


2.当時は近隣で動物の変死体が複数発見されていて未解決。

 

・近隣では事件前から飼い犬が何十匹も毒殺されていたらしく、林家の裏の畑に毒がまかれていて1年間使われていなかったこともあったようです。

 

 

 

3.当時カレー鍋の番に一人でいた時間があるのは林真須美だけと報道されていたが、実際には近隣住民も一人でカレー鍋の番をした時間があった。

・林真須美だけを疑ってもいいものか?

 

 

4.保険詐欺が事実だとしても、無差別殺人をする動機が林真須美にはない。

・ヒ素を摂取して体調不良を起こすことで、保険金をだまし取っていた過去があった。

 

5.当時の検事が、林健治(夫)に対して「真須美がやったと証言したら、設備の良い医療刑務所にうつしてやる」と発言。

・これが事実なら大問題になる。

 

6.死刑判決の決め手となった当時、ヒ素鑑定をした鑑定人に対して、検察側が鑑定結果を誘導するような依頼方法をしたのではないか。

 

と不思議な点がいくつかある。

 

過去にヒ素を使った保険金詐欺をしていた事実から疑われることは想像できる。

 

ただ、それだけで犯人にするにはあまりにも証拠が薄いと思う。

 

そもそも林宅で押収されたヒ素と、事件現場のヒ素では成分が異なっていたらしい。

 

指紋すら採取出来きず拭き取った形跡も無かったようです。

 

皆が頭に浮かぶ映像といえば、林真須美がホースで水撒きをしていたこと。

 

あれは事件発生後に、報道陣やマスコミの大人数に囲まれ、カメラが家の塀の中にまで入ってきたことにより、林健治(夫)が「頭を冷やしてやれ」と言い放った後の行動だそうです。

 

状況証拠だけで死刑判決というのはいかがなものか?

 

本事件では「直接的な証拠が一切存在していない」

 

真実は誰にも解からないが、もしこれが冤罪ならば、彼女を含めた子供や親族までも苦しみは消えることはない。

 

再審は絶対にすべき、そして無差別殺人をする動機もないのに死刑判決を言い渡すこの国もどうかと思う。

 

そして何よりも冤罪だとしたら、犯人は今現在もどこかで野放しで生きているということを考えたら恐ろしい…。