少し毛色のちがう記事です。
日本は東京一極集中だと言われます。
都内で暮らしていますが、仕事で地方に行くとラッシュというものを感じませんね。
大阪から上京してきた同僚が、「大阪も朝のラッシュが激しかったけど、東京と比べると全然たいしたことない」と言っていました。まったく同感です。
大企業の多くが本社を東京に置いています。
ビジネス的にはそれがよいのでしょうが、残念なことに、大学も東京に集中しています。もちろん関西や地方にも大学は多くありますが、私学を中心に難関大学と言われるところは、やはり関東と関西が大半です。
私は地方の田舎出身ですが、地元の国立大学は学部が三つしかありません。
地元大学に進学するという選択肢すら持ち得ない受験生もたくさんいると思います。
地方の活性化がずっと課題と言われていますが、それなら、都道府県のすべてに公立の総合大学を設置すればよいと思います。そうすれば自宅から通学できる学生も増え、保護者の経済的な負担も減るはずです。
学生の多い街は活気があります。もしかしたら卒業しても地元で就職する人が増えるかもしれませんし、たとえ別の場所に就職しても、学生時代を過ごした街は思い入れも深く、将来もどってくる可能性もあります。
ずっと不思議なのですが、子どもの数がどんどん減少しているにも関わらず、大学の定員はあまり減っていないようです。定員割れで経営が行き詰まる私立大学が出てくると言われて久しいですが、倒産したとか閉校したという話はあまり聞きません。
補助金で無理やり延命措置をするくらいなら、その補助金を使って全国の国公立大学に学部を増やし、総合大学化をはかる方が賢明だと思うのです。
つづく。