ライブドア問題から端を発したマーケット偽装問題は、
日銀総裁の資金拠出を問題視する展開に発展した。
こぞってメディアは、由々しき事態との扱いをしているが
僕は、あまり何が問題かを理解していない。
確かに日銀総裁という職位は、資本主義国で経済大国である日本にとっては
場合によっては、金融相なんかより影響力があり、マーケットへのインパクトも強い存在である。
発言するだけで為替が10%くらい動くこともある。
しかし総裁個人の資産に関しては、どうなのだろうか。
あくまで一個人なので、
1000万を銀行預金で運用しようが、公社債で運用しようが、有価証券投資信託で運用しようが
不動産で運用しようが
どうでもいい気がする。
たとえばフィデリティ日本株投信で運用していた場合は問題ないのだろうか。
今回の問題への批判は錯綜してて、感情論という感じだ。
僕が思う的を得た批判(僕も同感と思う批判)は次の2点である。
1.民間人から総裁になるときに処分するべきであった。
しかし何を処分すべきかは不明である。
低金利政策なので、現預金を持つ以外は、ヘッジや運用ととられよう。
外債投信や所有投資マンションなども処分するのか。
少なくとも資産をディスクローズし民意や識者に問うべきであったと思う。
しかしそうなれば政治家や他の権力者も怪しいものである。福井総裁だけの問題ではないだろう。
2.売却時期が、ライブドア騒動→村上ファンド騒動になる渦中で、逃げるように売り抜けたこと。
堂々と持ってたらまだ良かったのに・・・。
低金利政策をしている張本人が莫大に儲けて・・・という感情的批判は、低レベル過ぎる。
日銀総裁自ら、リスクをとって運用する見本を見せてくれたのである。
その運用先が違法だったので、やはり批判するべきは村上ファンドということになる。
これがたとえば村上ファンドが含み損を持ってて、1000万が100万になってたらどうだろう。
たいして話題にならないし、自己責任と片付けられるだろう。
儲けるものへのねたみがさらに批判を助長している。
ここ数年の金融政策は、はっきり言って見事だったし、福井総裁を辞任させるほうが国益にかなわないと思うがいかがだろうか。
この時代、ルールどおりに行動するのは大事だが、(場合によるが)結果を出すほうが尊いことを忘れてはならない。
むかしの政治家や権力者は、国策情報を事前に知ることに命を懸けてたし、儲けの種にしてきたことは言うまでもない。
高速道路の予定地になるのを察知すれば、こぞって国に売却するためだけに買いあさってきた政治家周辺が問題にならないのはなぜか。
90%の建築費が国から補助される特別養護老人ホームの理事に政治家の名前が連ねてあるのはなぜか。
日銀に関しては、そんなたわいのない村上ファンドへの資金拠出より
もっと由々しき事態があることに誰も疑問を抱いていないメディアや識者こそが大問題である。