こういう場合日本なら?? | NZらいふ:ニュージーランド生活情報、日々の出来事、そして子育て

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案ずるより産むが易し(?)の精神と、楽観的な性格でNZ移住23年。無計画なワーホリ時代を経て、多種多様の仕事を経験。2012年に乳がんにより全摘、抗がん剤、放射線治療を受けました。NZの医療システムについても書いています。
ぷらす、子育て奮闘記!

私は若い頃2度、交通事故の被害者になりました。

どちらも私が二輪車に乗っていての事故だったので、それがバイク乗りを辞めるきっかけにもなったんだけどね。

 

一度は自宅のすぐそばのT字路で、前に停車していた車が突然バックしてきて前から追突された件。

足首を捻挫して、肘を強く打った程度だったので物損でも良かったんだけど、中年女性ドライバーの第一声が

 

「早くバイク起こしなさい!」

だったので、目撃者に警察呼んでもらい、警察から「怪我もしているようだから、病院に行くなら人身扱い」と。

 

二度目は、片側二車線の道路の歩道側車線を原付で走行中に隣の車線を走っていたワゴン車が、いきなり車線を突っ切って店の駐車場に入ろうとした件。

その時はもっとダメージが大きくて、ドーンとぶつかって3m位飛ばされ、お尻で着地(笑)してゴロゴロっと転がった。

尾てい骨にヒビが入ってムチウチにもなった。

 

その時のドライバーはオヤジで、そいつの第一声が

 

「どこ見てんだ!バカヤロー!!」的な?( ´艸`)

はい、地雷踏んだーーー!

と思ったら、私の地雷だけじゃなかった。

店の駐車場には何人か客がいたので目撃者には不自由しない状況。

目撃者のオッサンが、「バカヤローはお前だろうがっ!!俺は全部見てたぞ!」と私を援護。

警察と救急車が来て、運転手のオヤジが警察に何か言う度に目撃者に「嘘つけ!」とか言われていた(笑)

 

お二人とも、後から配偶者伴って菓子折り持って謝罪に来るくらいなら、最初に謝ればいいのにね。

 

さて。

私の事故体験は置いておいて。。。

 

こんなニュースを見つけた。

 

こちらです。

 

保険会社が、73歳のお爺さんに車に対するダメージの修理代$3,000を請求しているっていう話。

 

事のいきさつは、このお爺さんはバス停に向かうために道路を横断したんだね。

横断した場所は、高速道路への乗り口という「渡ってはいけない場所」だったのよ。

そこでワゴン車にぶつかって怪我をした。

 

運転手と目撃者の証言による、お爺さんが安全確認をせずに道路を横断したという警察のレポートにより、事故(運転手に非はない)として処理されたようです。

 

お爺さんの怪我はACCが治療費を負担するので、お爺さん側は一件落着と思っていたらしい。

 

ところが、保険会社からワゴン車の修理費用が請求されて、不公平だと支払いを拒否している。

 

こういうのって、日本だったらどうなるんだろうな??

まぁ日本にはACCなどないので、治療費は加害者が払うことになるから保険処理もNZとは随分違うと思う。

けど、人が一人6日間入院するほどの怪我をしても運転手には非がないとされることがちょっとビックリ。

日本だと、歩行者が一番弱者で、仮に急に道路に飛び出したというケースでも車両側の責任が免れるってまず無いように思うんだけど?

 

どうやらNZでは、例えばお爺さんが横断歩道に飛び出したという状況であれば、運転手に非があるとされる。

横断歩道に歩行者が居たら絶対に停車しなければいけないルールだし、横断歩道付近に歩行者が居たら「渡るかもしれない」と注意義務があるから。

例え飛び出してきたという状況でも、「注意義務を怠った」とされる可能性が高い。

 

だけど、このお爺さんは高速道路への乗り口という、横断すべきでない場所で起こった事故。

基本的に、横断歩道以外の場所で道路を横断したら歩行者の義務違反らしいよ。

勿論、車両の運転手が飲酒だとか危険運転(スピード違反とか)していればまた状況は違うかもしれないけどね。

 

このお爺さんの家族は、事故で怪我をした被害者が加害者の車の修理代を払わせられるのは納得いかないとしている。

けど、保険会社と警察の報告書によれば、お爺さんが事故の原因で運転手に非はない、よって、ワゴン車のダメージはお爺さんの責任である、としている。

どうやら、お爺さん側は事故の後、警察とのやり取りをしなかったらしい。

警察側では、お爺さん側からの説明がなければ、運転手と目撃者の証言による報告書をもとに事故を処理するしかないと。

警察の事故証明を元に、保険会社はダメージの有責者から費用を回収するから。

 

お爺さんの家族は払わないと強気なようだけど、保険会社も引きそうにない。

警察の報告書に不服があるのであれば、お爺さん一家と警察の間で対処すべきと。

払わないのであれば、Dispute Tribunal(簡易裁判)に持ち込むって言っているしね。

 

 

記事内に、お爺さんには所得がなく、妻と共に息子夫婦に扶養されているという事から、Parent Category(通称:呼び寄せビザ)で永住権を取ったのではないかと想像できます。

5年間はスポンサーとなった子供が経済的に面倒をみる条件なので。

 

となると、お爺さんの代わりに息子夫婦が払うことになるのだろうね。

 

この記事の中でも、ちょこっとだけ触れているけど。

 

Contents Insurance(家財保険)

 

特に賃貸に住んでいるテナントさんに誤解が多いんだけどね。

 

家財へのダメージや盗難をカバーする保険だから、高額な家財を持っていないので必要ないっていう。

それだけじゃないのに。。。

 

Contents Insuranceには通常、Liability Cover(賠償責任補償)が付いている、もしくは付けることができます。

このお爺さんのケースなどは、これでカバーされます。

 

他にも例えば、子供が友達の家に自転車で遊びに行き、謝って倒した自転車がドライブウェイに停めてあった車にぶつかりダメージを与えてしまった、とか。

自宅で起こったことでなくても、保険でカバーされる人物(家族、同居人など)が起こした事故であれば適用になります。

 

特に子供の居る家庭にはおススメしますよ。

 

このお爺さんが原因となったワゴン車へのダメージは、いくつかの凹みとウィングミラーの破損。

それで約$3,000ですからね。。。

(高っっっ!)

 

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