【複製】坂口聡さんの言葉「新しいものを作るんだ!いいものを作るんだ!」 | 藤村佳久のブログ

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 私が、アマダのソフト工房10階でAP200開発やNewAP構想(後のAP100)に携わっていた頃、UNIX版のAP200CADの開発リーダーだった旧アムテックの坂口聡さんがしきりに合言葉のように言っていたのが、「新しいものを作るんだ!いいものを作るんだ!」でした。

 でも、その当時のAP200CADは、リコーが開発した3次元CADのDESIGNBASEに毛の生えたような改造を施して、既にAP200として客先にモニターに出していたので、私にはDESIGNBASEを持ってきて板金用3次元CADが出来上がりましたてきに売ろうとしているしか思えなかった。

 そして、坂口さんは、旧アマダのC&C事業部の井一義人さんや小木曽さんや田辺和生さんには、新しい自動プロの設計をするように促していた。それが、NewAP構想のAP100(IOTAモデル)だった。ソフト協力会社のDUO青木保社長のプロダクトモデル構想を元に、井一義人さんが持ち出した自動加工をメインに据えて、田辺和生さんの図形に工具軌跡を属性として持たせ更に自動加工テンプレート辞書を実現して割付の学習機能を実現させるという・・・

 私はNewAP構想のIOTAモデルの内容を聞いただけで、とてつもない構想のように思えたが、当時はまさか手配師たちの集まりだとは知らなかった。

結局、NewAP構想のAP100(IOTAモデル)は、実現困難となり、現実を貫いたAP100(PLSモデル)として世の中には登場するのだが。

それから後、ソフト工房7階にPCLプロジェクトが発足して、商品開発が本格化するわけですが、私がAP100(PLSモデル)には2次元CADが必要ですと言ったら、井一さんが「俺が用意してやるんだ!」と言って、旧アムテックの石井さんにCADSUPERを手配させました。そして、石井さんになぜCADSUPERなのかと問うたら、「アマダにはお金で時間を買え」という格言があるんだと息巻いていました。ここでも、坂口聡さんの言葉「新しいものを作るんだ!いいものを作るんだ!」はCADSUPERをカストマイズして売る方針に変わり、「新しいモノ」とは何なんだろうと疑問を持ちました。

 

でも、AP100(PLSモデル)CAM部分はモデルの多くがAP60からデータ構造を引き継いだもので、図形を擬似B-repモデルにした以外には取り立てて新しいモノではないというのが真実です。というのは、私はモデルさえ書き換えれば、AP60にあったデータベースの問題の多くが解消すると考えていたし、AP40を継承すれば、それなりに販売につながるとは思っていましたが。

そういう意味では、何も新しくないです!