アマダメトレックスの赤井主任は、板金用CADCAMシステム「ORIGAMI」の担当主任になって、メトレックス側から実開発元のイスラエル工科大学(テクニオン)への要求仕様のとりまとめ、バグレポートのまとめ、顧客からの要望などをとりまとめていた山本課長と共に実責任者でした。
赤井主任が言うには、「イスラエル工科大学(テクニオン)は日本で言えば、東京工業大学に相当する大学で、学生も先生たちも優秀で、メトレックス側から要求を出せば、何でも実現してくれる能力がある」と断言していました。また、「アマダグループの商品は永久保証であり、購入すれば、その商品が使える限り、顧客に永久に保証されている」とも断言していました。
私は、この赤井さんの姿勢に随分疑問を持っていました。永久保証なんて実質ないし、何でも実現してくれる開発部隊なんて、夢物語だと思っていました。事実、ORIGAMIの出荷前のバージョンの品質評価をしていた柳下幸夫さんにしろ、野中尚さんにしろ、バグ出しで辟易していたし、頼んでもやってくれないことばかりがたくさん残件として残っていたからです。因みに、赤井主任もポスト処理の部分を隠していた。
アマダグループの開発姿勢の一端が、このORIGAMIの開発でも伺えたのです。
一方、旧アマダのC&C部隊の手配師の井一義人さんたちも、AP60・AP200の開発でも同じようなどんぶり勘定の開発という愚行を行い、最終的に極めて販売量の限られたAP60を最終製品として出荷することになってしまった訳です。
その反省のもとに、NewAP構想(のちのAP100)を始めることになった筈ですが、基本の開発姿勢は当初何も変わらず、東京大学出身の多いDUOという協力会社を筆頭にして、DUOの社長だった青木保さんも東京大学博士を所有する優秀な人という触れ込みで、板金プロダクトモデル構想(IOTAモデル)をもとに設計を依頼した経緯があります。
しかし、板金プロダクトモデル構想(IOTAモデル)は、役立たずのモデルとなり、残ったのが私を始め、旧姓北村瑞穂さんの担当したAP100(PLSモデル)だったことは事実です。
いくら賢いと称する人たちを呼んできても、システムの肝心要の部分が説明できない手配師たちでは、時間とお金の無駄ということが証明されたに過ぎません。