人間の意識で動くコンピューター | 藤村佳久のブログ

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今から35年くらい前になりますが、まだCRC(センチュリリサーチセンタ)に勤務していた時に、会社のフラグシップだったスーパーコンピュータの入れ替えの調査に米国に出張することになった。

当時のCRCは、CRAY-1という米国CRAY社製のスーパーコンピュータを所有していたのですが、そのスパコンを次の世代のCRAY-XMPに入れ替えるため、事前の調査のために、私を含めて3名が会社から派遣された。

調査の目的は、CRAY-1との互換性や計算速度を主に比較する目的だった。

ミネアポリスにあるCRAY社に到着して、CRAY社内を案内された時、CRAY-1は8畳間くらいの部屋が設置には必要だったのですが、同社の開発部隊がPCIカード大のLSIチップの載ったカードを示してこれがCRAY-1と同等の性能のカードだと言ったのに、私は驚きました。こんなに小さいのに高性能なのかと!まあ、ムーアの法則なんでしょうけど!

そして、このことで思索したのが、こんなに小さくなるなら、いづれもっと小さくなり、体に埋め込むことができるようになるのではと考えた。

さらに、その場合、キーボードもスクリーンも不要となり、人間の意識でコンピュータを操れれば、どんなに便利になるだろうと!

とはいえ、人間の意識で操作すること、スクリーンに映るイメージを脳に伝えるにはどうすれば良いだろうか?などと思いを馳せた!

最近では、イーロン・マスクさんが、ニューラルリンクとかいう会社を立ち上げて、どうも人間の意識で操作するようなことを試みようとしているようですが、とても興味があります。

 

そして、この出張でCRAY社内のコンピュータ群がネットワークで繋がっていることが分かり、これは便利だと思いました。

同時に、CRAY-XMPの互換性をテストするために、UNIXのワークステーションやIBMの小型機を貸してもらったのですが、当時の私は端末として、IBMの大型機用のMVSぐらいしか経験したことがなくて、プログラムやデータの修正などで使ったこともないシステムにお手上げ状態でした。

この経験から、帰国してから、これではいけないと思い、パソコンやUNIXワークステーションの使い方を覚えるように努力しようとしました。手始めに、NEC9800互換機のEPSONのMS-DOSのラップトップパソコンを自費で買い、使ってみましたが、結局こんなのどこがパーソナルコンピュータだと見切りをつけて、半年で隣の課の高田さんという先輩に売りました。そして、面白そうに思えるMacintosh-IIfxを社内割引で買いました。費用は漢字トーク6.4とAUXというAppleのUNIXと共に、小型自動車ぐらいの価格でした。

このMacを買った時に、先輩の斉藤さんに一点豪華主義だと言われましたが、Macで随分勉強させて頂きました。

最初のうちは、GUIやマウス操作に慣れるのに結構苦労したのですが、パーソナルとはどういったものかを味わいました。