今年の夏の空。墓参りを終えた後、帰り道の空。

白い雲が太陽の光を受けて黄金のように燃えていた。

 

 

雲の形はその瞬時でしかみることができない儚い瞬間。

その儚い瞬間に何が見える?

 

 

 

お盆が過ぎるとなんとなく夏が終わるような気になるのだが、今年は夏が長い。

日中は全く暑さ衰える気配がない。

 

父の命日に今年は大阪にいなかった。

私は東京にいた。この日は東京にいてもやはり晴れていた。父の命日はずっと毎年晴れている。

 

前にもブログに書いたが、父はきっと太陽を味方にしている (笑)

 

この日もよく晴れていて、少しあの時と違うのはとにかく気温の高さだ。確実に7年前より1,2度高い。いや、もっとかも。

ちょっと暑すぎて、仕事現場へ行く前に日陰で立ち止まった。

空を見上げたらいい具合に東京タワーが顔を出していた。

 

なんだろう?やっぱ東京タワーいいね。東京にいる人にとっては日常的な風景なのかな。でも関西人の私にはやはり非日常的。

 

父は生前、東京オリンピックをみたいなぁと言っていた。「見れるかなぁ」とボソッと言っていたらしい。

「大丈夫、大丈夫、すぐやん」と思ってたけど。

 

非日常の儚い瞬間の空。そんな会話をふと思い出す。

 

父はオリンピックとか、いろんなイベントごとが好きだった。

 

今、大阪で開催している万博も行きたいって言ったかな。

1970年の万博には家族で何度も足を運んだようだった。私はもちろん記憶にないのだが。

今回の万博が大阪で開催されると決まったのは、父がなくなってから2か月後の事だった。

まぁたぶん、行きたいって言ったやろうな(笑)

そして、母は暑い暑いと文句言いながら父について行くんやろうなぁ。

 

万博からの空。

この日も暑かった。

だけど、お盆の帰りに撮った写真よりも空が赤く染まる時間が少し早まっていることに気が付いた。

 

相変わらず気温は高いままだが、少しずつ夏が終わろうとしているのかな。

 

空が赤く染まる瞬間。その瞬間は儚いね。だけど、私はずっと覚えているよ。

 

お父さん、お母さん、万博からの空はそこからよく見えますか。