アレクサンダーテクニークで首の深部解放

 

 

アレクサンダーテクニークはオーストラリアの舞台俳優、FM・アレクサンダー氏が、発見した体の調整方法です。舞台で本番中に声が出なくなったために、試行錯誤の研究を繰り返して、自力で声の回復に成功しました。

 

すると声が出るには喉だけだはなくて、体の各パーツすべてがうまくつながっていなくてはならないという結論に達しました。それには心と体の安定、さらに無意識の領域には言葉を用いないで手を使って働きかけるという、まさしくホロスティックワークの極致です!

 

特徴は頸部の固まってしまっている深部筋肉を解放して、頭のバランスを良好にすることです。重たい頭のバランスが正されると、背骨の流動性があらわれて、姿勢と動作が良好になる。心身ともに健康になるワークです。

 

さて、この頸部の深部筋肉なんですが、見て分かる通り、たいへんに複雑なんですよね。このあたりが固まって動かないというのが、ほとんどの人が抱えている問題です。

 

まさしく人間の弱点ですね。こうした領域に働きかけるのは、力づくでどうにかなるものではありません。

 

アレクサンダー氏は、長年の研究でそこの領域の解放する方法を発見したんです。ところが、そのやり方ときたら、まったく未知。でも、とにかくアレクサンダー氏が手でクライアントの体に触れると、それが可能になりました。

 

1931年にトレーニングコースが開催されましたが、アレクサンダー氏の言うことときたらチンプンカンプン、生徒はまったくわけがわからない。途方にくれたそうです。

 

それでも、数名の才能豊かな生徒は、アレクサンダー氏のテクニックを引き継ぐことができました。

 

1)マージ・バーストウ

アメリカ人の女性でクラシックバレエの教師をしていました。バレエの生徒が最初は、みんな同じようにダンスを学ぶのに、あるレベルになると突然、できる人とできない人に分かれることに疑問を持ったそうです。

 

そしてアレクサンダー氏のトレーニングに参加しました。その才能は凄まじく3年間のトレーニングで一番最初に卒業しました。

 

2)パトリック・マクドナルド

イギリス人の男性で側弯症でした。親の勧めでトレーニングに参加。リーダーシップがあって、独自の方法論を編み出しました。ヨーロッパで主流になったアレクサンダーテクニークの多くはマクドナルドのスタイルです。

 

イスラエル人に特に人気があって、多数の教師がいました。しかし今はさて、状況があれですから、どうなっていることでしょう・・・

 

3)バーロウ夫妻


マージョリー・バーロウはアレクサンダー氏の姪。ウィルフレッド・バーロウは医者でアレクサンダーの熱烈な信者。医学的な見地からアレクサンダーテクニークを研究しました。

 

4)ウォルター・カーリントン


イギリス人の男性。第二次世界大戦のパイロットでしたが、ナチス戦闘機に銃撃されてパラシュートで脱出。しかし着地に失敗して股関節を損傷してしまいました。トレーニングコースにアレクサンダー氏のアシスタントとして在籍。アレクサンダー氏の死後、最終的にダイレクターの仕事を引き継ぎました。

 

他にも優れた人はいましたが、上記の人たちがアレクサンダー界に多大な影響を与えました。

 

しかし、今、振り返るとやはり、マージ・バーストウは他の教師を完全に超越しており、まさしく究極のハンドコンタクトと言えます。

YouTubeで視聴可能です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=-0-jzcIvRrc

 

 

キャラクターも独特で、人と集まってワイワイ楽しく過ごしたりとかには興味がなくて、一人で木の下にじっと座って、人々を観察するのが好きでした。またキラッと輝く眼が印象的で、人々は「バーストウの鉄の眼」と言って魅了しました。

 

残念なことは落馬事故で背骨を骨折してしまい、当時の端正な姿勢は崩壊してグンニャリ曲がった背中になってしまったことです。それでもハンドコンタクト自体はあいかわらず神ワザだったそうです。

Nerve Net Wave

クラニオセイクラルとアレクサンダーテクニーク+YOGA

●北海道の新さっぽろスタジオ

●東京 六本木の元麻布スタジオ

http://spiralb.com/