「個人年金は入る必要はない!?」 | KATAYU ZIKUNO’s Blog 

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 じぶん投資家/Mixed investor

経済ジャーナリストの荻原博子さんによりますと、

「個人年金になど入る必要はない」 そうです。

そのワケをまとめてみましたのでシェアさせていただきます!

 

 

個人年金には大きく2つのタイプがあります。

 

❶従来型の個人年金

❷変額個人年金

 

 

従来型の個人年金とは

 

「今、月々、◯◯万円払えば、将来必ず毎月◯◯万円もらえます」という確定給付タイプ、のこと。

 

かなり利回りが高いと評価されているS社の個人年金のケース

※平均的な利回り(返戻率)は110%くらい。

 

20歳の男性が月額2万円の保険料を払い込んだ場合

・60歳までに960万円払い込む

・60歳から10年間で年121万9600円、月10万円の年金がもらえる。

・返戻率は127%

 

「月2万円払って老後に月10万円もらえるなら、老後が安心」

 

と考えるのは大間違い、だそうです。

 

 

そのワケは、

 

 40年も払って10年しかもらえない

・もらう期間→10年

・払い込む期間→40年

・保険料を払う期間のほうが、もらう期間よりも4倍も長い。

冷静に考えるとおトクではない。

 

  月2万円を40年間積み立てて、年に121万9600円を得る。

・つまり、1年複利では利回り1%で増えるのと同じ。

・今、銀行の金利は0.001%、1%で運用されるのであれば、金利は銀行の1000倍で魅力的ではある。

・しかし、保険の運用利回り(予定利率)は、加入した時の利率が最後まで適用される。

・しかも、個人年金の場合は、途中で解約すると、元本割れする危険性がある。

・今のような低金利が40年続くならば保険はおトクだが、途中で金利が上がればそうは言えない。

・1980年代の郵便局の定額貯金の金利は8%をつけていた。再び金利が上昇しないとは誰にも言い切れない。

 

 

  致命的な欠陥として、物価の上昇(インフレ)に弱い。

・40年前(1977年)、国家公務員の初任給は大卒で9万円前後。

・現在は18~20万円。

・40年間で2倍になった。

・40年前の2万円は、今では4万円の価値になっている可能性がある。

・これから先の40年についてはわからないが、返戻率が200%でなく、127%しかない、というのは「実質目減りといっても過言ではない。

 

 

 20~40代は個人年金に入るよりも、やらなければならないことがたくさんある。

・例えば、住宅ローンがあるなら繰上げ返済して減らすべき。

・2000万、金利1.5%、ローン年数35年で住宅ローンを組んでいると仮定すると、月2万円5年で120万円貯めて繰上げ返済すると、利息が64万5000円も少なくなる。

・40代になると、教育ローンを借りる人もいるが、教育ローンの金利は4%前後、そんな高い金利のお金を借りながら、個人年金の積み立てをしているというのはナンセンス。

・50代は払った保険料ともらえる金額が大差ないので加入する意味がない。

 

 

以上から、

 

従来型の個人年金はおトクではない、とバッサリおっしゃっています。

途中で解約すると、損をするというマイナス面もあり、心配をひとつ増やすだけなので、これからの加入はやめたほうがいい、とのことです。

 

 

例外として、

 

20年以上過去の、利回りが高かった時に加入している人は「お宝年金」といえる、そうです。解約せずに最後まで大切にしてください、とのこと。

 

 

 

ちなみに個人年金の運用利回りは、

 

94年3月まで   4.75%

94年4月~96年3月まで   3.75%

96年4月~99年3月まで  2.75%

 

でした。

 

 

 

あの素晴らしい時代よ、もう一度!って感じですね!?

 

 

 

❷変額個人年金とは

「あらかじめ払ったお金が、運用次第で増える可能性もあるが、減る可能性もある」という変額タイプ。

 

その仕組みは、

 

支払った保険料  ―   保障料(掛け捨ての死亡保障や医療保障)と保険会社の運用経費  =   残ったお金

 

残ったお金   ➡ 投資信託などの金融商品で運用

 

・運用がうまくいけば大きく増える可能性がある。

・逆にうまくいかなければ目標を達成できない可能性がある。

・運用実績で将来もらえる年金が確定する。

 

 

問題点は、

手数料などランニングコストが高い。

 

 

どれくらい高いかと言いますと、

 

例えば、1000万円を変額個人年金に預けたと仮定して、株も為替も25年間そのまま、という条件で試算しても、1000万円は500万円と半分になってしまうくらい高い。     

 ※実際は途中で売り止めになります。

 

 

ただし、25年間ずっと、5~6%の利回りで運用できれば、元本は増えるので問題ないが、世界的な低金利のなかで、その利回りを維持していくのはまず難しい。

 

 

◆ハートフォード生命のケース

2009年、日本の変額個人年金の元祖であるハートフォード生命保険が新規販売を停止。

年金の原資が80%以下になったら運用を停止する、と決められていたから続けられなくなりました。

 

 

たとえば、

 

1000万円をハートフォード生命の変額個人年金に預ける

 

 

10年間で満了になるものの場合、この1000万円が運用損で800万円を切ってしまったら販売停止になる。

 

 

この時点でお金を引き出すと800万円しか戻らない。

ただ、引き出さずにその後15年間年金としてもらい続けると、累計で1000万円となる。

 

 

しかしながら10年預けてもトータルで支払った1000万円しか戻ってこないので、なんのうまみもない。

それどころか、物価が上昇すれば実質的に目減りする

 

 

すでにこのハートフォード生命はありません・・・。

 

 

2000年には変額個人年金で国内トップクラスの販売実績があったが、業績が悪化して2009年5月に日本市場での新規募集を停止。その後、2014年にアメリカ本社が日本法人をオリックス生命保険に譲渡、売却。

 

長い老後のための資金運用を考えて加入したら、自分よりも先に保険会社がなくなってしまった!? という、まるで悪いジョークのような、でも実際に起きたことです。

 

既存の契約者たちは守られていますが、思い描いていた「大きく増えて戻ってくる」という現実は遠ざかってしまいました。

 

実は今、この変額個人年金は、日銀のマイナス金利の影響で運用が大変な状況になっていて、募集停止が相次いでいる、 そうなのです。

 

 

郵便局では、10本ある変額個人年金のうち、すでに6本が募集停止に追い込まれている。

 

 

こうした状況を見ると、「将来、大きく増えるかもしれませんよ」というセールストークを鵜呑みにしてはいけない、と結んでいらっしゃいます。

 

 

 

 

つまり、変額個人年金は、それを扱う保険会社が破綻してしまうリスクがけっこうある、と言えるようです。破綻以外にも、倒産、経営悪化、運用の失敗もありえます。当然ですが、このことは変額個人年金だけでなく、普通の個人年金にも当てはまりますので、そうなってしまった場合、保障されているとは言え、受取金額の減少は避けるべくもありません。最初から1000万円くらい投入しないと意味がありませんし、預かった資金の多くは投資信託につぎ込んでるようですから、自分で投資信託のインデックスファンドをネット証券で購入した方が、手数料も安くて良いのでないでしょうか?

 

 

 

 

このへんでちょっとまとめてみます。

わかりやすいように期間は35年に統一します。

 

 

◆個人年金まとめ

【支出】

月2万円

35年払い

トータル840万円

 

【収入】

88,916円/月

1,066,992円/年

10,669,920円/10年

 

【返戻率】

127%

業界最高水準のS社の場合

平均110%くらいのところが多い

 

【リスク】

インフレ(物価上昇)に弱い

途中で解約すると損する

保険会社の募集停止、破綻、倒産、経営悪化、運用失敗もありえる。

 

 

 

 

◆変額個人年金まとめ

・大きく増える可能性はあるが、その可能性はあまりにも低い。

・郵便局の変額個人年金は10本中6本が販売停止に追い込まれた。

・保険会社の募集停止、破綻、倒産、経営悪化、運用失敗もありえる。

・最初からまとまった資金が必要。

 (私はこわくてとても手が出ませんが・・・)

 

 

 

では、

 収益不動産と比較してみましょう!

こちらもわかりやすいように期間は35年に統一します。

 

【試算条件】

新築マンション

2000万円

1LDK

35

金利1.95%

ローン年数35年

家賃7万円

 

空室リスクを最大限排除するために、家賃保障で運用した場合のシュミレーションにしました。

 

 

【支出】

15,000円/月 (管理費、修繕積立金込み)

240,000円/年 (固定資産税60,000円含む)

8,400,000円/35年

 

【還付金】

約3,000,000円/35年

 

【実質的な自己負担額】

840万 – 300万 = 540万/35年

12,857円/月

 

【収入】  

完済後の家賃収入です。

約60,000円/月

約720,000円/年

約7,200,000円/10年

 

【売却価格】

※35年後の想定売却価格です。 

約10,000,000円 (50%ダウン)

 

35年で完済して、それから10年間家賃収入を得ると仮定し、さらにその後、約1000万円で売却したと仮定しますと、

 

投資金額は約540万円。

受け取る金額は約1720万円。

その差額は、約1180万円。

返戻率は約318%

 

35年目以降、家賃保証はなくなりますので、空室や修繕を考慮する必要はあります。

 

 

 

一方の個人年金は、

 

35年間毎月2万円払って、それから10年間個人年金を得る。

 

投資金額は840万円。

10年間で受け取る年金は1067万円。

その差額は227万円。

返戻率は127%

 

ただし、この227万円は35年前の227万円の貨幣価値なので、物価が上昇していたら目減りする可能性あり

 また、人間の寿命も年々延びているので、たった10年間ではあまりにも短すぎる!!と言えます。

 

 

 

 

さらには、不動産の特徴として、

・個人年金は10年で終了するが、不動産は物件が存在する限り家賃収入を生む。

・2018年時点での平均的な鉄筋コンクリート造のマンションの寿命は80年前後。

・80-35=45年間も家賃収入を受け取ることも十分可能。これは個人年金の4.5倍の期間。

・平均家賃収入が60万円/年としても、45年間で2700万円にもなる。

・ローンが完済したら無借金なので、いつでも売却できる。35~45年後、50%ダウンでも1000万円前後に。

物価上昇は大歓迎。そうなると不動産価格も家賃も上昇する。

・鉄筋コンクリート造のマンションの寿命は150年前後まで伸びる可能性が高い。

・不動産や株などの資本は、この300年間、ずーっと右肩上がり。平均すると4~5%UPbyピケティ教授

・もし万が一、世界恐慌が再来したとしても、地価は一時期の間、半分になるかもしれないが、家賃はちょっと下がる程度で半分にはならない。

・販売会社、管理会社が倒産、業績悪化になろうともマンションはまったく関係ありません。

 

 

 

以上、個人年金と不動産を並べて比べてみましたが、

 

客観的に、公平に、見てみましても、

 

個人年金に入るより、

 

不動産を所有して、ローン完済後は10年くらい家賃収入を受け取って、その後、もし売却してしまったとしても、

 

個人年金に入るより、不動産のほうが圧倒的にいいように思えますが、

 

皆さまはどうお考えになったでしょうか?  

 

どうご判断するかは皆さま次第です!

 

 

 

【参考記事】

荻原博子「家庭のお金のホントとウソ」

『個人年金など入ってはいけない・・・損するリスクだらけ、致命的な欠陥も』

http://biz-journal.jp/2017/06/post_19320.html

   

 

荻原博子「家庭のお金のホントとウソ」

『個人年金など入ってはいけない?運用損で原資2割減→強制的に運用停止の例も』

http://biz-journal.jp/2017/07/post_19716.html

 

 

 

※家賃保障にすると入退去の際の費用はかかりません。

※経年変化による修繕はオーナー様負担になります。

※不動産の家賃等の数字は物件等によって変わります。

※個人年金も不動産も払込み年数とローン年数は選択できます。