今回のBach通信は、演奏の調子の管理についてのお話になります。
毎年夏の時期は吹奏楽コンクールや、各種ソロコンが開催されたりと、コンクール時期の認識がありますよね。参加されている方々は、より良い結果を得るために日々たくさんの努力を行なっていることでしょう。
ですが、そんな中ふと、技術or表現が上達するどころか自分の演奏の調子が悪くなっていると感じたことはありませんか?本来練習を重ねていけば上達していくものなのになぜそうなるのか?
原因もわからずに調子を崩した経験が一度はあると思います。
その原因の可能性となっているものは主に以下になります。
・時間ばかり掛けていて質の良くない、過剰な追い込み練習
・根性論を唱えるコンクール至上主義者
・基礎技術が伴っていないレベルでの演奏の要求
コンクールで結果を残すために頑張るのはもちろん良い事だとは思います。
ただ、少し冷静になって考えてみてください。
コンクールで結果を残すためにホルンを吹いているのでしょうか?
最初はホルンという楽器そのもの、もしくは音楽に対して興味があったから現在も続けているのではないでしょうか?
少し言葉が荒くなってしまいましたが、コンクールに臨んでいたり、レッスンを受けたりしているのは部活もしくは団体の為なのではなくて自分自身のためです。
私も大学卒業までは吹奏楽部(団)で活動していました。
※一応全国大会を目指していたものの夢は叶いませんでしたが。
ですが、幸運にも当時レッスンをして下さっていた先生がこのように諭して下さったおかげで、調子を崩す事なくホルンと向き合う事が出来ました。
コンクール曲を練習するのは、コンクールのためだけでなく自身の技術向上にも繋がります。
その曲の中で使ったひとつの表現が、この先出会う沢山の作品の中にも使えるかもしれません。
準備や練習する期間も長いコンクール。
ぜひそこだけで終わらせずに、その先も見据えて取り組んで欲しいと思います。
多くの人に色々な意見をもらうことがあると思いますが、それら全てを鵜呑みにするのではなく、今の自分に必要なものを冷静に見極めていくようにしましょう。
そうすることで、自分の調子も冷静に判断してホルンに取り組むことが出来ます。
そしてここだけの話。。。。
私がレッスンで伝えている息の使い方と使用しているウォームアップ譜をきちんと実践しているだけでも調子の維持は可能です。
あとは口周りの筋肉疲労は肩甲骨ほぐしが1番効果ありです。
それではまた次回。
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