メイポールが上がった後、音楽に合わせて村の人達の踊りが始まった。

 

 

 

楽しそうに踊っているカール君(白いシャツ3人組の一番右)を発見。

 

この歌も知ってる。

 

 

隙あらば、私も踊りたいとチャンスを狙っていたが、入り込む余地なし。

楽しそうな村人と、眉間のしわが悲しい私…。

10年以上も前から、夏至祭の動画を見て『ちいさなカエル』という踊りもしっかり憶えてしまっているのに。

 

 

すると、数時間前、村の入り口で、私たちに「なぜ、こんな田舎までわざわざ来たの?」と話しかけてきた日本人女性とスウェーデン人男性が、また声をかけてきてくれた。

 

その時は、夫がトイレに行きたくて、ろくろく話もできずにお別れしたのだが、

「楽しめましたか?」

と、親切にたずねてくれたのだった。

 

日本人女性はスウェーデン人と結婚し、この村に親せきがあり、夏至祭に合わせてDala-Flodaにやってきたのだそうだ。

 

私が「踊りの輪に入りたかったんですが、無理でした」と言うと「ここは、ほぼ全員が親せきみたいなものだから、なかなか余所者が踊りの輪に入ることは難しい」とのことだそうで、納得した。

 

輪に入らずに見学していた人たちも、いつもはストックホルムなどに住んでいて、夏至祭に合わせてここにやってきた人たちだそうだ。

 

『スウェーデンの夏至祭=日本のお盆』

と言った感じなのだろう。

 

その女性は、私が踊りの輪に入れずに、少しがっかりしている(まるで子供)のに気がついたのだろうか?

「民族衣装の人たちと一緒に写真撮ってもらうように頼んであげます」

と言ってくれて撮ってくださったのが、この写真。

 

その方が作った花輪もいただいた。

 

メイポールの前で。

 

 

みんなが親切にしてくれる。

それは、私たちが老人で、ずいぶんと頼りなさそうに見えるからなのだろう、とようやく気がつく私であった。