6月に行くスウェーデンのダーラナ地方は、スウェーデンの原風景が残る場所だ。
『ダーラナは、スウェーデン人の心のふるさとと呼ばれるくらい、民族的な伝統が色濃く残っている手仕事の村。美しい湖と白樺林はまるでおとぎ話の世界です』(在日スウェーデン大使館公式観光サイトから)
また、夏至祭の本場としても有名だ。
私は、2014年、このダーラナ地方のTällbergという村に、ひとりで行ったことがある。私がイメージするスウェーデンそのものが、そこにはあった。
私が宿泊したTällbergsgårdens Hotell。
その時に『ひとり旅はエキサイティングで素敵だ。でも、やはり私は、良いことも悪いことも分かち合える人と一緒の旅がいい』と痛感した。
いつも文句言ったり、世話を焼く相棒がいないことが、こんなにも淋しいものなのかと思った。
ホテルのレストランで食事を取っていても、周りは楽しそうに歓談している夫婦やグループばかり。
なぜ、東洋人の女性が、ひとりでここにいるのかしら?とばかりに、私をそっと見る彼ら。それは、不快な視線ではなかったが、やはり、自分が浮いていることはよくわかった。
給仕をしてくれたホテルの女性(下の画像の女性)が
「Are you OK?」
と、心配して私の肩を抱いてくれたほどだった。
元気よく「I'm OK」と答えたものの、他の人から見ても、きっと私は心細そうに見えたに違いない。
その時のブログがこれ。
散歩していても、ひとりだと、なぜか神経がいつもとがっている状態で、のんびりと楽しめない。
私は、ホテルの部屋でひとり、持って行った谷崎潤一郎の『細雪』を読みながら、こう思った。
「次は、必ず、この綺麗なダーラナの景色を夫や友達と一緒に見よう」と。
シリアン湖をバックに。
その思いが10年後に叶い、今回、夫とダーラナ地方に一緒に行くことになった。
しかも、ダーラナ地方で、夏至祭がいっせいに行われる時に。
ダーラナでの宿泊先は、ダーラ・フローダ村、Dala-Floda Värdshus(ヴェーズフュース)。
ダーラナ地方の典型的な風景の中にある、100年の歴史を誇る宿だ。
ダーラナ地方での計画で、ちょっと苦労した話は、次のブログで。