帰国後、確定申告や胃カメラ検査(問題なし)など、やるべきことがたくさんあり、仕事もすぐに始まったので、ブログの更新がなかなかできないが、まだまだ続きます。

 

 

2月24日。

 

あまり評判の良くないITAエアウェイズ。CAの愛想のなさは予想していた(コーラを注文したのにオレンジジュースをもらった夫が、不思議そうな顔をすると、何が違うの?とばかりに怖い顔でにらまれた)ので、あまり気にならず。無事に、ローマ・フィミチーノ空港に定刻に到着した。

 

 シチリア島と違い、緑が多い。

 

到着時の案内板。

『ローマへようこそ。手荷物受取所へ行く。パレルモからのフライトAZ1766』

時間は15:57。

 

 

到着後、夫がトイレに行きたいと言うので、到着階の最寄りのトイレの前で待つことにした。メールやLINEのチェックをしながら、しばらく待った。

 

しかし、5分以上経っても出てこない夫。私もトイレを我慢していたので、荷物をかかえて急いで用を済ませ、また待つことにした。

 

10分経っても出てこないので、さすがにこれは何かあったと思い、トイレ掃除の人(男女2人)がいたので、英語で「夫が出てこない」と訴えた。

しかし、英語が通じず、翻訳ソフトを使って聞いてみた。すると、状況をわかってくれたらしく、男性が個室を全部調べてくれたが、誰もいないと言う。

 

2人はとても親切で、下の階にもトイレがあるからそこじゃない?と言ってくれたが、

「ここなんです。でも、ありがとう」とお礼を言ったが「これは、面倒なことになった」と思った。

 

夫よ。いったい、どこに行ったのか???

 

私はずっとトイレの前で待ってたんだよ。ちょっと、私が女子トイレに入っていた隙にどこかに行ってしまったのか?

 

小さな空港ならいざ知らず、バカ広いローマ・フィミチーノ空港。どこを探せばいいのか? 今朝だって、パレルモで方向音痴を炸裂させてた夫。

 

またもや、動悸が激しくなり、のどがカラカラになった。

 

冷静に、冷静に。

自分を落ち着かせる。

トイレ内で倒れていなかったのがわかっただけでも、幸いだ。トイレ掃除の2人に感謝した。

 

 

これは、多分、ひとりで手荷物受け取りレーンの方に行ってしまった、と思った。

でも、一度、手荷物受け取りエリアに出てしまうと、ゲートには戻れない。

 

そうだ、電話だ。機内で夫の電源を切ってしまったけれど、電源を入れただろうか?

 

広い空港内を行きつ戻りつしていたが、ここは電話しかない。

 

電話をかけると、夫が出た。

 

「どこにいるの?」

「手荷物受け取りのとこ」

 

*ちなみに、この時の通話料は、かけた私が800円くらい。受けて切るのを忘れていた夫は1,400円。

 

ほっとしたと同時に、怒りが込み上げてきた。

なぜに、どの隙をついて、1人で手荷物受け取り所まで行ったのか?

 

 

手荷物受け取り所に行くと、夫の姿が見えた。

 

1人でここまで来た理由を聞くと

「トイレからはすぐに出て、おまえに似た人が(トイレの外に出ると)歩いていたから、追いかけた」

とのことだった。

 

まあ、はぐれずによかった。

きっと、私が下を向いてスマホチェックをしている時に、ちょうど夫が出てきて、私に似た人(誰だよ!)が自分を置いて歩いているのを見て、慌てて追いかけた、というのが真相のようだ。

 

私の怒りは、今度は夫を置き去りにして、1人でタクシーに乗ろうとするまでに達していたが、だんだん怒りも収まり、一緒にタクシーに乗り込み、今日の宿の UNA Hotel ROME に向かったのであった。

 

タクシーに乗ったのが、16:41。1時間弱、空港内をうろついていたことになるが、まあこんなものですんでよかった。