カターニア空港に着いた。


派手なカーニバル衣装のマネキンが、私たちを出迎えてくれた。



無事、シチリア島まで辿り着けたことで、全目標を達成した気持ちになった私であったが、いやいや、これからが本番だと気を引き締める。


送迎ドライバーのエンツォさんが、空港到着ロビーで待っていてくれて、そのままシラクーサのホテルまで送ってくれることになっていた。


しかし、プライオリティタグが付いてるのに、荷物が出てくるのが一番最後でハラハラした。また、ここでも、またノドがからからになる。エンツォさんも待ちくたびれたことであろう。



初めてのシチリア島。

北欧好きな私には、なかなか受け入れるのが難しい風景だ。なんか乾燥してるし、全体的に茶色いし。



エンツォさんも無口だし、車をぶっ飛ばして怖い運転するし、このおじさん大丈夫か?と心配になる。


シラクーサの街。私には馴染みのない景色だ。



でも、エンツォさんは、ホテルに近くなると突然「あさっての2時に、ホテルに迎えに行きNoteに送っていく」と英語で話し出し、ホテルに着きチップ(10€)を渡すと、「(チップなんて)いいのに」と笑顔で対応してくれて(でも受け取った)、荷物もホテルに運び込んでくれて、いやエンツォさんたらいい人じゃん、と評価は180度変わるのであった。



ホテルは、オルティージャ島にある5星のGrand Hotel Ortigia。

海岸沿いのいいホテルだ。


やっとでホテルに到着して笑顔のふたり。



で、はて、今日はこれからすることが決まってないことに、ここで初めて気がつくふたり。


お互いに、シラクーサでもガイドさんが付くと思い込んでいて、でもSiciliawayの予定表には入っていないことに、ここで初めて気がつく困った老人たち。


出発前に「私は忙しいし、体調悪い。そもそもシチリアは、あんたのために計画したのだから、予定表見て確認しておいて(偉そう)」とあれほど夫に頼んでいたのに、ぼーっとしたまま何もしなかった夫。


悪いのは、あんただ❗️あんたのせいだ‼️

と、巧みに問題のすり替えをして、今日の予定は夫に任せることにした。


仕事しながら、旅の準備を1人ですべてして、ヘトヘトになってるかわいそうな私、を全面的に夫にアピール。


こって牛(夫の実家では、腰の重い、頑固で人の言うことを聞かない人間のことを表現する時に使う)の夫を動かすことに成功したのであった。


今まで、この方法での成功率は1%未満だから、今日の成果は、稀に見る出来である。


夫はフロントに1人で行き、行くべき場所を教えてもらい、地図に印をつけてもらっていた。