やはり、今日も事件は起こった。

 

フランクフルト空港の手荷物検査は、異常に厳しかった。

 

テロなどあまり関係ない国に暮らしていると、その脅威は身近に感じないので、こんな厳しい手荷物検査をするのか、と驚くほどだった。

 

たくさんの人が引っかかっている。

 

私も引っかかった。

 

怖〜くて、でか〜いおばさんの検査官が不機嫌な顔して、私のバッグを勢いよく手荒に掻き回している。何が引っかかったのか、あちらもわからないようで、もう一度、器械を通してくると言って、またかなり待たされた。

 

その間、心拍数が急上昇しているのがはっきりわかるほどだった。

 

やめてよ。心臓に悪いことばっかり起こる。

 

2回目の検査官は、年配の男性だった。さっきの怖いおばさんでなくて、まだマシだ。

 

さて、今日、カターニアに着いたら、シラクーサのホテルまで、Siciliawayのドライバーさんが送ってくれることになっている。

 

いろいろ手配をしてくれたSiciliaway の小湊さんに、日本からのお土産を、すぐにドライバーさんに託せるように、手荷物に入れておいた。丁寧に、紙袋に入れ、口の部分をテープでとめたりもしていた。

 

今度の人は、その紙袋を開けろと言う。

 

入っている物は、虎屋のミニ羊羹3本セット、海苔、お茶、ハイチュー。

 

その中から彼は虎屋の羊羹を取り出した。私は「ジャパニーズケーキ」と、とっさに情けない説明をした(泣)が、もうひとりがヘラのようなものを羊羹に接触させ、検査機器にかけた。

 

戻ってきて「オッケー」と言われた時は、へなへなとなった。

 

虎屋のミニ羊羹が危険物と見なされたのだ。

 

あっ、プラスチック爆弾か。

さっきの検査機器は、爆発物探知器か。

 

あぁあー、これだけで、1日分の精力を使い果たしてしまった。

 

力尽きた私は、時計を1時間見間違え、楽しみにしていたラウンジでの滞在時間を20分しか取らずに、慌てて搭乗口まで駆け足で行ったのであった。

 

フランクフルト空港がだだっ広いのは、周知の事実で、パノラマラウンジから搭乗口のA52までは、15分かかるのであった、ち〜ん…。

 

霧のパノラマラウンジ。

 

ほぼ30分、駆け足で空港を駆け抜けた70歳の私って一体?

 

夫よ、気がついていたのなら、なぜ教えてくれぬ?

 

私が怖いからか?

 

1時間以上を搭乗口で過ごし、ブログをアップできたのはよかった。

 

 

カターニア行きのルフトハンザ便は、沖留めもいいとこ。バスに乗って延々と端まで行きました。

 

まあ、乗れたからよしとしよう。

 

小湊さんへのお土産。虎屋のミニプラスチック爆弾。