離陸。
田畑が、細かくきれいな四角に区切られていて、日本だなと思う。
左のCAさんが、ニコニコしながら「How are you?」と挨拶に来てくれ、少し話をした後「何かあったら言ってね」と言ってくれた。今まで、わざわざそんなことを言われたことがなかったので驚いた。私たちの所だけ?
年寄りだから、気を遣ってくれたのか。
スイス航空、皆んなとてもフレンドリーで、評価急上昇。
離陸後の初めての食事。
スターター。私はサーモン。夫は鴨。美味しく全て平らげた。
経路は、北海道まで北上し、カムチャッカ半島に添いながら、北極に向かっている。
これが正しい航路図。北極を通過するコース。
メインのラビオリ。美味しい。この食欲は何?
日頃のいろんなストレスから解放されて、身体は正直に反応しているのだろう。
チョコレートとラズベリーのケーキ。
これも完食。
この後、私は日本時間の午後3時ごろから7時間ほど寝てしまった。
シートがフルフラットになるので、まるで繭の中に入ったようないい気持ちで、熟睡したようだ。
現地時間の午後2時ごろ、目が覚めて窓を開けると、今まで見た事がない景色が広がっていた。
これは北極海だ。
こんな景色、初めて見た。
航路図を見ると、グリーランドの横を通過している最中だ。
今までは、ロシア上空からオビ川やエニセイ川、ウラル山脈を見るのが楽しみだったけど、初めての北極海の美しさに、言葉を失った。
突然、雪に覆われた小さな島が見えた。
なんと言う島なのか?
太陽の道。
私の好きなノルウェーの横を南下。
バラの街・モルデ、沿岸急行船の出発するベルゲン、それにオスロ。
全部行ってるよ。