2008年5月上旬、どうしても行きたかったスウェーデン・スモーランド地方のガラスの王国を訪ねた。
Y夫婦と、まだ小さかったMaも一緒の旅だった。

ガラスの王国に行くには、ストックホルムからの現地ツアーに参加するか、レンタカーを借りて自分たちで行くかしかなかったから、車で連れて行ってくれたYのご主人Mには、感謝しかない。

Yの自宅のあるスウェーデン最南部・スコーネ地方のマルメから、その北にあるスモーランド地方のガラスの王国まで、Mの車で確か7~8時間はかかったと思う。


5月は、スウェーデン南部では、桜の花がきれいな時期だ。
今まで、7~8月しか訪れたことがなかったから、初めてのこの季節の美しさに、胸が締め付けられるような思いがした。 
 
スコーネ地方・Y宅の近くも満開の桜だった。

 
 

 




いよいよ、車がスモーランド地方に入った。
スモーランド地方は、石ころばかりで痩せた貧しい土地だと、YとMが教えてくれた。19世紀にアメリカへの移民をもっとも多く出した地方だとも。
質素倹約の土地柄だそうだ。


 


でも、私は、スモーランド地方が大好き。
なんと言っても、アストリッド・リンドグレーンの生まれた地方だし、その美しさは肥沃なスコーネ地方とはまた別のものだ。


5月のスウェーデンはまだ肌寒い。

その凛とした空気の中、桜の花が咲いている。

それは、リンドグレーンの 『はるかな国の兄弟』 で カールとヨナタンが再会する、ナンギヤラのサクラ谷を、私に思い出させた。

これから来る、明るい季節を迎える喜びだけではなく、少し悲しくて、愁いをふくんだ桜。

 

 

kostaBodaの工場・ギャラリー・併設のホテルに到着。
これは、ギャラリー(だと思う)。


 
  


こんなオブジェがお出迎え。
ウルリカさんのデザインですね。

 
   
 

ホテルの中も、KostaBodaで満ち満ちている。
好きなものの洪水に、hiro、どうしたらよいかわからず。

この絵もウルリカさんの作品。

 


ベッドカバーまで、ウルリカさん(泣)。

 


モノトーンか、アイボリーまたはベージュに、赤や緑の差し色。
色の使い方は、家を建てるときに、大いに参考にさせてもらった。

この建物が、工場。
『Kosta 1742』 の文字が誇らしい。


 


  続く