これまで、わたしは
メールの時代は、まぐまぐのメールマガジンを出したり、ウェブサイトを作ってからは、そこに載せたり、
ブログというものができてからは、いくつかブログを作って
文を書いてきた。
文を書くのが好きなのかもしれない
動くお仕事をするようになって、
お仕事の話が多くなっていったから、
それから、
なんの訳にも立たない文章をかくことをあまりしなくなってしまった。
病気になった時に
時間があったし
治癒の過程を観察しておもしろかったから
たくさん文を書いた
なおっちゃったから、
今は友達宛のFacebookの投稿くらいかな。
これまでの文章は
なんでもかんでも好き勝手に書いていた
とは、言い切れない。
わたしの見つけた素敵なことを
友達にシェアしていたから、
読んでくれる人が、
（まあ、それはわたしなんだけど）
元気が出たり、
面白いって思うようなのを
書いていた。
しかし
この数回、このブログに書いていることは
全然ちがったものだ。
くらーい話を書いている
くらーい話は嫌だよね？
映画や小説ならまだしも、ブログでくらーい話なんて、わたしは読みたくない
それだけれど、それやることにしちゃった。
くらーい話を書いてもいいと
自分に許可を出した
書いちゃだめだなって思ってたことを書く
もし書かなかったら
本物の自分が
まっ黒になってしまいそうだから、
こういう人間もいるんだな
こういうひ弱なのもいるんだなって
思いながら、
遠慮しないで書いてみている
誰も読んでいないのだから構わないのだ
わたしが読むんだから
思いっきりくらーい話を書いてみたら、
それはそれで、
満足する
なぜって
くらーい話は
ダイビングみたいに深く潜って
水底から拾ってきた貝殻だ
普段のように
地上にいたら表層と
浅いところまでしか見えない
ときどき潜ったとしても
足がつくところぐらいまでだ
くらーい話は
もう、息ができなくなるほど深く
潜っていったところの
おひさまの光が
もうはるか昔の思い出みたいに
遠くに見える
それぐらい深くまで
潜っていくと
みつかる
悲しくて、
情けなくて
おひさまに顔向けができなくて
逃げるように潜っていくと
つまらない
抜け殻のように
転がっているのがくらーい話
それでも、
不思議なことに
拾ってきて
乾かして
部屋の中に置いてみると
それはそれなりの
物語を持っているようだ
すくなくとも、
深い深い暗闇の底から
お部屋の中までの旅
の物語があって
それをわたしは
記しているのだと
思う