すっかり肌寒くなりましたね。

先日、用事で関西に行っていましたので、前から見たかったあそこに行ってきました。

 

 

 

京都大学のホームカミングデー。

OBの方々や、地域住民の方々を大学に招く日です。

 

 

 

数学界のノーベル賞と言われるアーベル賞を日本人初で受賞された、柏原正樹先生の講演もあります。

申し込み制で、私は数学は専門ではないため、なるべく若い数学者にいっぱい入ってもらう方がいいだろうと見送りましたが、お話聞きたかったー!

 

 

 

 

クスノキ広場の前は、屋台がいっぱい。

農学部で育てたローストビーフなんてのもありましたよ。

 

 

 

本日のお目当てはこちら。

 

 

京都大学総合博物館です。

現在、エントランスのところでノーベル賞の速報展示をしているのです。

 

 

 
 
 
ありましたありました。
 
 
北川進先生の研究がわかりやすくまとめられたパネルです。
ご自身の顔をキャラクターに使ったりしていて、親しみやすいお人柄が伝わってきます。
 
 
そしてこれ!
 
 
北川先生の研究開発された、MOF(多孔性金属錯体)の現物です。
こんなに気軽にノーベル賞研究を見ることができるとはびっくり
 
鮮やかなブルーの沈殿物が見えました。
青がニッケルのもの、白が亜鉛のもの、赤がコバルトのもののようです。
これらは気体の分子を吸着し、その構造を損なうことなく再び放出することができます。
この性質を応用して、大気中の汚染物質除去や、有用な気体の分離、危険なガスの貯蔵と安全な運搬などへの実用化が期待されています。
 
実際に目で見て感じたことは、「こんなに気軽に展示できるんだ」ということでした。
つまり、高温や低温、高圧や低圧などの条件を必要とせず、爆発性のある危険物でもなく、非常に安定した物質であるということです。
化学も専門外ですが、これはきっと取り扱いもそれほど困難ではなく、実用化においてやりやすいんだろうなと思われました。
そして、そのことがノーベル賞を受賞する一つのポイントでもあったのだろうなと。
 
実際に見てみると、そのシンプルさに感動を覚えます。
この大学で、こうやって実験を重ねて作り出されたものが、今年のノーベル賞を受賞したんですね。
後世まで語り継がれるような教科書に載るような偉業が、ここにあるのですね。
 
 
 
お隣には、坂口志文先生の研究紹介パネルもありました。
こんなに気軽にノーベル賞に触れられるなんて凄い環境だし、凄い年だなあ。
 
 
 
 
キャンパス内には、福井謙一先生の石碑もあります。
 
 
 
貴重な建築物の中には、キャンパス周辺で出土した土器が満載。さすが京都。
 
 
 
たっぷりと巨木が生い茂り、新旧の建築物が立ち並ぶ素晴らしいキャンパスですね。
鴨川や哲学の道も近くにあるし、本当に羨ましくなる素敵な環境です。
とてつもなく広いので、ちょっと歩き回っただけですぐ2万歩を超えますけど。
 
 
 
ちょっと立ち寄っただけですが、とても良い旅になりました。
ノーベル賞展示は、東京大学や名古屋大学にもありますので、秋のお散歩ついでに見に行ってみてはいかがでしょうか。