国公立大学、理系受験のお話です。
国公立の理系に行ける子、ってどんな子でしょうか、うちの子行ける?
とお友達に聞かれたことがありまして。
私自身も長男も国公立理系なので、そんな質問になったんでしょうね。
工学部を例に挙げてみます。
今年の入試の試験時間を見てみましょう。
・東京大学(理科一類) 偏差値72くらい
国語:100分
数学:150分
理科(2科目):150分
英語:120分
・大阪大学(工学部) 偏差値66くらい
数学:150分
英語:90分
理科(2科目):150分
・千葉大学(工学部) 偏差値61くらい
理科(2科目):130分
数学:120分
英語:80分
・新潟大学(工学部) 偏差値54くらい
数学:120分
理科(2科目):90分
英語:90分
いかがでしょうか。
数学の試験時間は2時間以上が普通です。
最も長いのは、数学が東工大の180分、理科が京都大の180分(2科目セットで)です。
つまり、2~3時間、全く初めて見る難しい問題に集中して挑み続けることになります。
しかも連続で何教科も。なんなら2日間も。
これ、脳も身体も相当疲れます。
学校や授業で受け身で聞くインプットとは違い、持てる力をフルで使ってアウトプットしなければなりません。
それでも「時間が足りなかった。あと30分欲しかった」と受験生は口々に言います。
体調やメンタルなどのコンディションをベストにすることが、どれだけ重要かということです。
「うちの子行ける?」という質問に対しては、こんな子だと向いてるよ、と言います。
・好きなこと(趣味でもなんでも)なら一日中できる子
・好きな教科なら2時間くらい集中できる子
・数学・理科の範囲で、一分野でもいいから突出して大好きな分野がある子
・基礎体力がある子(あんまり風邪引かないとか)
・スポーツや芸術で公式戦クラスの勝負をしてきた子(メンタル強い・一瞬で集中できる)
とにかく、受験は長丁場。
体力と集中力、これがある子は本当に強いです。
好きな分野がある子は、現在の成績はそんなに問題ではないと思っています。
小中学生のうちは、好きなものをいっぱい増やしてあげてほしいな~と思ってしまいます。
で、大学生になってからも、実験・フィールドワーク・試験など、理系の学生はスケジュールがみっちりです。
そのスケジュールも楽しんでいますね。
ヒョロヒョロのガリ勉、というよりもタフな子が多いなという印象です。
実際、忙しいのに体育会系の部活やサークルでばりばりやってる子も多いです。
勉強体力と基礎体力と集中力、本当に大事なんです。
目指す高みに最終的に辿り着けるのはこんな子ですよ、というお話でした。