初めての高速鉄道。1人だったのに起きたハプニング・・・ | チキンなワイフ、イタリアの日々

チキンなワイフ、イタリアの日々

南国生活5年を経て、今度はイタリアで暮らすことになりました。
駐妻初級編から中級編へ。
色々比較しながら日々の事を綴ります。

世界遺産見学の前に色々勉強しておきたいスイッチが入りまして、すっかりブログが疎かになっております・・。

が、これは書いておきたい!

 

先日、夫の出張に絡めてパドヴァに行きました。前日入りして観光をし、翌日私は別行動の後に1人で電車で帰るというプラン。

前回はローカル線にチャレンジしたので、今回は高速鉄道。

総武線快速に乗れたから、今度は新幹線ね、みたいなチャレンジです。

万が一の時にも、夜まで待てば夫と一緒に車で帰れるからいいかなーなんて。

 

さて、初日の事も書きたいけれど、今回は2日目の帰り道の事を。


2日目は残念ながら雨でした。欧州を暴風雨がアタックして、それが北イタリアに到達し始めていたのです。

パドヴァも冷たい雨が降り続いて、駅の周りはちょっと池ができはじめていました(バンコクのそれに比べたら余裕の状況ニコニコ)。

 

予約しておいた列車は、15時半過ぎに出発して1時間ちょっとで最寄駅に到着する列車でした。

15分前に駅に着いて、列車の出るホームを確認すると、遅延もなし。他の列車には遅延もあったので、私、ラッキー飛び出すハート

 

しかし、程なくして悲劇が始まりました。

何だかイタリア語で繰り返しアナウンスが入っている。ホームに停まっている違う列車が全然発車しない。

イタリア人達が駅員に何か聞き始めている。

 

そして・・・私の乗る列車が、電光掲示板から消えた煽り

 

こりゃ仕方ありません。私も駅員さんに聞かざるを得ません。

しかし駅員さんは言いました。

「私はあなたの乗る鉄道会社の人間じゃないので、それはあっちの窓口で聞いてください」

 

複数の鉄道会社が線路を共有するイタリアは「私は東京メトロの職員です」「私は都営地下鉄の職員です」みたいになっちゃうようだ・・・。

 

さて、「あっちの」窓口に行った私。

2〜3人並んでいたので順番を待っていると、後から来た若者が私より先に職員に声をかけようという勢いで隣に構える。

そして若者に話しかけるイタリア人、それを伝えるイタリア人、更にそれを伝えるイタリア人・・・振り返れば大勢のイタリア人びっくりマーク

 

多勢に無勢とはこの事。彼を敵視するのは止めて、私も彼(きっと若いから英語分かるはず)に、「この列車、キャンセルなの?」と聞いてみた。すると「分からないんだ、僕達みんなそれを聞きに来たんだよ」と。

 

すると、窓口の女性が私を手招きしてくれたので、お先に失礼して同じ質問を。

女性が言うには「警察がボローニャ駅をクローズしたという情報が入ったので、私達も確認しているところなんです。状況が分かるまであなたはここで待ってるといいわ」と横のスペースを指差す。

 

そして彼女は窓口を出て、入り口に群がる群衆にイタリア語で同様の説明を。「他に英語の説明が必要な人は?」と呼びかけていたけど、私1人でした笑い泣き

 

待っている間、ボローニャで何が?とX(Twitter)を見てみる。

そしたらSan Pietro in Casale駅(ボローニャのもう少し北)で不審物の黒いリュックが発見されて爆弾アラートが発令されたとかなんとか、そんな記事が。他にもイスラエル関係のアクションがボローニャであったとかなんとか。きな臭いから一旦クローズしたのだろうか。ほんと、私の英語力ってギリギリ状況確認できるレベルで無気力

 

暫くすると、窓口の女性が電話で何か確認して、掲示板情報を操作。

10分後くらいに、同じホームから列車が発車する内容に変更されました。

 

が、仰るには

「この列車は発車します。でも、フェラーラ経由じゃなくてヴェローナ経由になったから、所要時間は多くかかります。そして、明確な発車時間は不明です。だからもしキャンセルしたかったら、後でEメールでバウチャーを云々(←すでに理解不能)」とのこと。

 

この情報を聞き、多くのイタリア人はホームに戻って行きました。私も戻りました。

掲示板の遅延時間は更新されていく・・・。

こんな感じ(イタリアの場合は遅延300分なんていうのもあります)

↓↓↓


夫の仕事、17時くらいに終わらないかなー。非常事態だから、メッセージを送ってみる。

・・・全然終わらないらしい滝汗

仕方がないから、列車を待ってみることにしました。

 

そして冷静に辺りを見回して、イタリア人の国民性を見ました。

・スマホで誰かと話す

・スマホで誰かとメッセージをやり取りしている

・タバコを吸う

・知らない人に話しかけて状況を確認している

・確認した状況を他の人にも教えようというのか、キョロキョロする

 

大体このいずれか。

誰かにこの状況を伝えている人に聞き耳を立てて、「おぉ、そういう状況なのかい?」みたいにその人に確認する。そんな感じで全体的にずっとざわついている。なんか・・・ここにいる人みんな仲間だと分かって心強いクラッカー

言葉は分からないけど、彼らの真似すれば良いんだなと感じました。

 

が、掲示板ばかり見ている私は彼らより早く気づいてしまいました。

あと数分で列車が来るというタイミングで、列車到着ホームが変更された事にDASH!

 

少し様子を見ると、走って移動する人達発見。

そうときたら、私もビックリマークビックリマークビックリマーク

 

が、変更されたはずのホーム手前の掲示板に記載されているのは、全然違う列車の情報。

・・・不安だ・・・。

 

またも隣の若者に話しかける。「あなたもこの列車?」

若者は「そうだよ!」とホームへの階段を上っていく。私も上る。

 

果たして、ホームにやって来たのは私が待っていた列車、赤いイタロアップ

と思いきや、まだハプニングが。

イタロなんだけど、列車番号が違う・・・。

 

悩んでいると、イタリア人マダムが私と同じ列車番号の紙のチケットを持って若者に「ねぇ、この列車は私のこれとは違うわよねぇ?」と聞いているではありませんか。

若者は、「そうですねぇ」と回答。

 

「私も同じ電車を待っているんです。これじゃないんですね」と思わずマダムに話しかける私。

マダムは「そうなのよ、これじゃないんですってよ」と誰かに電話をし始め、その間にイタロは発車。

すると、次に掲示板に現れたのは、いよいよ私の待っていた列車番号クラッカークラッカークラッカー

 

まだ電話中のマダムに手で合図して、「来ますよ!」と教えてあげました。

電話を終えたマダム、万事解決とばかりに目を輝かせて「チャオキスマーク」とご自分の車両の方に去って行きました。

 

いやぁ、長かった魂が抜ける

本来は南西に移動するはずだった列車が、西のヴェローナを経由してから南下。

ロミオとジュリエットの舞台となった街ヴェローナは、既に真っ暗で何も見えない。

17時くらいに家に帰る予定だったけど、19時過ぎました。

 

とはいえ。

雨も止んでたし寒くなかったし、バスはめちゃくちゃスムーズに来た。夫も20分違いくらいで帰って来た。

 

その後で風雨がまた強まって土砂降りになり。ミラノもフィレンツェ方面も、あちこちで洪水。交通がストップして、ものすごい苦労して帰宅した人達もいた夜となったのでした。

 

ドキドキだったけど、結局のところ幸運に恵まれたハプニングだったようですグッド!

懲りずに頑張ります💪