「協調性を身につけさせたいから
子どもに集団スポーツをさせる」
・・・
という保護者の方
結構多いのではないでしょうか。
私も親の一人。
これから広い社会へと出ていくわが子に
低年齢の時期から
多くの友だちに触れさせたい
・・・
そう思っています。
その点、
サッカーという集団スポーツは
多くの仲間、触れ合い、団体活動
・・・
いろいろ利(メリット)がありそうです。
でも一方、
何も考えずにそれ(サッカーをすること)が
本当に良い効果を生み出せるかは
❔
の部分があることは否めません。
もう20数年前のことです。
又聞きしたことですが、
某首都圏にある有力クラブの様子です。
(そのクラブはプロ選手も多数輩出しています)
試合である子がミスをしました。
すると、また別のある子(☚実力者?)が
ピッチ内でそのミスをした子を恫喝だけではなく
やってはいけない行為をしました。
しかし、
指導者は全く何も下さなかったそうです。
つまりはこういうこと、、、
「ミスをする方が悪い」
「ミスをしたらえらい目に遭っても仕方ない」
「悔しかったらミスをするな」
「そこから這い上がれる子がプロになれる」
といった印象だったそうです。
で、
この子(恫喝etc.を行った子)は、
どのような大人になったのでしょうか?
(今はもう30代?)
私はその光景を直接観てはいませんので、
何とも言えない部分もあるのですが、
勘違いした大人は
これを
プロの厳しさ
と捉えるのでしょう。
違います!
サッカーは
みんなでやるスポーツ。
不自由な面
納得がいかない面
いろいろあるでしょう。
なぜなら、
自分とは違ういろんな人と(チームを)組むから。
だからその環境の中で
自分自身はどのように振舞うべきか
・・・
課題や目標があるのです。
そこを受け止め、考え、克服する時に
初めて社会性というものが身につくのではないかと
私は信じています。
ところでわが子・・・
そう試合の前にケガをしてしまいました。
当日、
本人がいなくても(欠場していても)
チームの結果に何か大きな変化があるとは思えません。
5、6年生だけで充分人数も足りています。
しかも、
今回も自宅からは少し距離のある会場です。
でもわが子は、
二つ返事で
「行く!」
と言いました。
そう言わなくても
親は連れて行きましたが・・・。
自ら「行く」と言いました。
うれしかったです。
それ(その気持ち)が
とても大切なことなのです。
ユニフォームは着ていても
今回試合に出ることはありません。
しかし、
あなたは紛れもなくチームの一員なのです。
それを自覚し、
チーム活動を続けることで、
「サッカーをやっていてよかった」
と後々言える日がくるのです。
先の話に戻りますが、
いくら技術(?)があっても
そんなもので生きていくことはできません。
これまで述べてきましたように、
日常、人間はボールを扱っていない時間の方が圧倒的に多い
のですから。
まして、
子どもの教育の手段としてサッカーを選んでいるのなら・・・
大人がその部分を絶対に誤ってはいけないのです。