わが家が購読しています新聞の読者投稿コーナーの中で、
とても心に残る投稿がありましたので紹介させていただきます。
(なお、著作権もありますので、そのまま抜き出すことは控えさせていただきます)
投稿された方は、男性Aさん(現在75歳)。
Aさんは、
二十歳でエンジンを製造する会社に入社直後、
船舶のディーゼルエンジンの試運転工場に配属となりました。
当然のことながらその現場は、
油まみれ、轟音
・・・
でもその中で、若いAさんは懸命に働いたそうです。
その具体的な仕事の内容は、以下のようなものです。
一定の時間、エンジンを回してから総分解。
公的機関の検査を受け、
そこで合格となれば、再びその(エンジン)部品を組み立てます。
最後に、その組み立てたそのエンジンをフル回転させて(異常がなければ)、
ようやく出荷となります。
・・・
これを現場のことを全く知らない人間、
誰が聞いても
「かなりの手間と重労働」
であることが分かります。
しかし、
私が心に残ったのは
それだけではありません。
次のAさんの一言です。
「その当時の給料の額は決して良いとはいえないもの。
しかし、仕事にはやりがいや面白さを充分感じ、
辞めようと思ったことは一度もありませんでした」
皆さんは、この言葉を目にした時、
何を感じますか?
その後Aさんは、
数年間、この製造(組み立て)部門で働いた後、
部品検査のセクションに配置転換となったそうですが、
そこでも違ったやりがいがあったそうで、
定年までの四十年間勤め上げたそうです。
最後にAさんは、
このように結びます。
「仕事のやりがいとは
力を尽くし、自らで見出すことなのかも知れません」
『仕事をすることは、“生きること”』
です。
その人の仕事に対する考え方や取り組み方は、
その人を形成し、
その人の人生を創っていきます。