気がつけば5月も終盤。
ワールドカップが刻々と近づいてきました。
新監督のもと、日本代表も合宿を行っています。
このブログ内においても
これまでさんざん触れてきましたが、
前監督について、もう一度触れておきたいと思います。
単純に、
未練がましく過去を引きずっているわけではありません。
“そこ”に何かを見出したいのです。
「そもそも、なぜヴァイッドさん(*ハリルホジッチ前監督)が代表監督に選ばれたのか?」
ということ。
そこは大切なことです。
ただ単に、
「監督が代わって、また新しいことが始まったな・・・」
では、もったいないと感じるのです。
このたび参照する記事は、
まだ監督が代わる前の昨年(2017年)の9月のものです。
~日本サッカー協会の霜田正浩・前技術委員長(50)が、
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督招聘の裏側を明かすとともに、ロシアW杯への期待を語りました。
ザッケローニ体制で臨んだ2014年ブラジルW杯は「自分たちのサッカー」を信じて戦いましたが、
1次リーグ敗退。
日本サッカー界全体が失望し、自信を失いました。
霜田氏は、メキシコ代表などを率いたハビエル・アギーレ氏を新監督に選びましたが、
八百長疑惑というアクシデントで、半年で契約を解除。
そこで霜田氏は、次のように考えました。
「もう一度、日本がはい上がるためには、理想を追い求めるだけではダメだった。
綺麗にパスワークで崩すのは日本の持ち味だが、
それだけを追い求めている監督ではなくて。
世界ランク40~50位のチーム(日本)が、W杯で8強に入ろうとしているのだから、
『体を張って戦って泥だらけになって歯を食いしばれる監督とチーム』
その基準はアギーレの時もヴァイッドの時も変わらない」
霜田氏は、アギーレ氏解任後、欧州に渡り10日間で、8人の“新監督候補”とコンタクトを取りました。
「ヴァイッド以外の人からも情熱を感じました。
でも、日本はブラジルW杯、アジア杯で負けてドン底状態。
『もう一度、選手に自信を持たせ、
世界に挑戦するんだという強いメッセージと
それを実行できるバイタリティーがある人がいい』
その香りを一番感じたのはヴァイッドでした。
(事実)
彼は会う予定が決まってわずか数日でブラジルW杯、アジア杯の映像を全て見て資料を作ってきました」~
話は、私の日常(使命)の
“子どもたちを育て上げる”
ということになります。
右も左も分からない子どもを育てるということは
自信を失くし、一からチームを作り上げようとする代表チームと
ほとんど同じといえます。
そこで大切になることは
・・・
ヴァイッドさんのように、
『泥だらけになる覚悟と情熱』
だと、つくづく感じます。
自信のない子に自信をつけさせるには??
現在の日本には、いろいろな考え方がありますが・・・
その本人自身がカギを握っている
と私は考えています。
しかし、
そのカギ自体を持っていない子もいる
のです。
そのカギとは・・・
集中・工夫・我慢
の3つであると考えています。
でも、この3つを授けるには、
並大抵のことでは叶いません。
時間をかけて、
子どもたちと泥だらけになりながら
掴んでいくものです。
綺麗ごとでは、成しえません。
育成とは、
そもそも泥臭いもの
だと思います。
一方、
そこから目を背けて
「自分は汚れずに楽をして良い子を育てよう」
なんてムシの良い話です。。。
人を育てるために大人が持つべき“基本姿勢”・・・
『泥だらけになって子どもに向き合う』
こと。
指導の現場に立って20年余り
人の親になって10年余り
・・・
自身が確信したことです。