さてさて、今は昔。三十年くらい前かな。人気の高いゲームのジャンルであるRPG(ロールプレイング)ゲームの元祖というべき、ウィザードリィという作品がありました。
 この作品を含むいくつかのゲームがうまく出来ていたからこそ、これらRPGのバックボーンが剣と魔法の世界をモチーフにした作品が王道となりました。
 迷宮の奥深くに分け入り、遭遇する敵と戦いつつ、探索を進めるゲームだったのですが、迷宮をさまよううちに、様々なアイテムを拾う事が出来ました。
 アメリカ人が作ったゲームだけあって、アイテムには、KATANAや、村正などもかなり強い武器として登場していましたっけ。
 その名工村正の名を冠する剣と共に、最強レベルの武器アイテムとして人気が高かったのが、Blade Cuisinart(カシナートの剣)でした。
 当時の日本のプレイヤーのほとんどは、歴史上に実在した名刀、村正のように、名工カシナートが鍛えたカッチョイイ剣なんだと思っていましたっけ。

 しかし、しか~し、よく見ると、これ、ヘンなんです。
 なんで、カシナートが鍛えたのに、SWORDじゃなくてBLADEなのか。
 ん!? と胸騒ぎを覚えながらも、まあいいかとプレイしていました。

 数十年経ってから知ったのですが、実は、これ、普通の剣ではなく、四本のステック上の突起が回転して、相手にダメージを与えるというトンデモアイテムだったのです。

 もうおわかりでしょうか。
 コイツは、当時、料理界に革命を起こしていた便利道具、クイジナートの事なんです。

 なんでこんな話をいまするかといいますと、Quegiroさんの記事で、ポルトガルでブレンダーを、varinha magica(魔法の杖)と呼んでいる事を知り、“カシナートの剣”を思い出したんです。

とにかく、コイツは便利!!



Giroでは、手作りでいろいろな料理を作っています日が始まります。

 Giroの定番、ひまわりとレーズンのパンと、フォカッチャ



そして、オードブルも全部手作り
梨の木で燻製したハムや

ハム


ローストしたひまわりを巻き込んだパテ

混ぜて



お菓子も全部手作り
 


で、これだけのものを一日で作るのはむりなので、パンは毎日焼きますが、保存したほうが美味しいオードブル系などは、順番に毎日いくつかを作っているわけです。
 たとえばパスタで使うトマトソース。
 Giroは大きなお鍋で3~4日に一回作ります。
 この時、玉ねぎを刻んで炒めます。

 それから、週に一回は合鴨をさばいて、コンフィを作り、スープを炊きます。
 
さらに、毎朝の前菜用スープ作成の際も、玉ねぎを刻んで煮てゆきます。

こんな感じで作っているのですが、タイミングが悪く、いろいろなものが同時になくなってしまうと、一人で前菜からお肉さばきから、デザートまで作らなくてはならないので、なかなか大変です。 そんな時に、電動の調理器具は、とても助かる存在です。

 とはいえ、欠点もあります。
 刃を回転させて細かく切り刻むのですが、良く研いだ包丁と比べたらなまくらで、切るというよりは、潰すというのに近く、玉ねぎはぐちゃぐちゃになります。
 特に、じっくり炒めたいときには、薄刃包丁で刻んでから炒めています。
 和包丁で切ったたまねぎは、あまり目が痛くならないし、断面が光り輝いて美しいです。