クリスマスが終わり、ホテルの内装はお正月飾りに変わりました。
毎年、フロントデスクに飾られる鏡餅のお飾りのお話をさせて頂きます。
お正月に床の間に飾る習慣のある、「鏡餅(かがみもち)」ですが、これの 由来 をご存知でしょうか?何をいまさら、と言われるかもしれません。お正月の祝い事に相応しく、みかん(正確には橙)は、橙(だいだい)繁栄が続きますようにという願い。餅は、形が昔使っていた銅鏡に似ており、自らの姿を映して、鑑みる(かんがみる)ところから鑑餅=鏡餅といわれるよう...になり、鏡餅の丸い形状は家庭円満を表し、重ねた姿は「一年をめでたく重ねる」意味があるとされています。
まとめれば、
橙=木から落ちずに大きく実りが育つことにあやかり、「代々(橙)家が大きく栄えるように」と願う縁起物
御幣(ごへい)=四手(しで)四方に大きく手を広げて繁盛を願う。紅白の赤は魔よけを意味する。
海老=腰が曲がるまでの長寿を願う。
昆布(こぶ)=その呼び名から「よろこぶ」を表す。
裏白(うらじろ=シダ)古い葉とともに新しい葉が次第(シダい)に伸びていくので、久しく栄えるという縁起を担ぐもの。
扇・末広(すえひろ)=文字通り、末広がりに、末永く繁盛していくことを願うもの。
四方紅(しほうべに)=鏡餅を乗せる色紙。四方を紅で縁取ることで「天地四方」を排し災いを払い、繁盛を祈るもの。
というものですが、実は、ここまでは、誰もが知っていることです。さてここからが、日本人としての腕の見せ所です!
実は、この 鏡餅 、地方によっても形式は若干異なるのですが、干し柿を載せることが多くあります。最もシンプルな鏡餅の原型は、先にご紹介した、橙(だいだい)と、干し柿(串柿)、そして、鏡餅の3つのみであったといわれています。後に縁起を担ぐ、様々な品が追加されてきたようです。そしてその本当に意味するところはなんと、日本の「建国の理想」を表しているというのです!
また、鏡開きは、1月11日となっていますが、本来は、1月20日だったとか。1月20日に徳川家康が亡くなったので、11日にしたと言う説があります。
調べれば奥の深い日本の伝統。みなさまもこの機会にウンチクを語り尊敬のまなざしで見られてはいかがでしょうか。
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