生検のために入院する前日の深夜。
寝ていると、ベッドの横に誰かがいる
気配がして、目が覚めた。そこには…
白いドレスを着た
髪の長い女性が立っていた。
まるで、さだこがいるような感じがした。
恐ろしくてベッドから起き上がった。
が、ベッドの横には誰もいない。
だが、全身汗びっしょりで、
高熱にうなされた時のような
悪心があった。
アレはなんだったんだろう。
生検を受けたくない、という
自分の心の叫びなのか。
それとも、これから前立腺がんとの
闘いが始まることを
知らせにきた何かなのか。
今でも不思議に思っている。