バーテンダーの覚書 -11ページ目

カクテルの女王 マンハッタン


バーと言う場所には、様々なお客さんが様々なモノを求めてやってくる。
カクテル、ウィスキー、雰囲気やバーテンダーとの会話など。
そのお店にしかないモノは代わりがきかないので、設備であれボトルものの酒であれ、一旦導入してしまえばそれだけで店のプライオリティを得られる。

が、ことスタンダードカクテルに関しては、特徴を出すのも難しい。
当然、他のお店では導入していないようなものを探してきて、ベースの酒に、副材料にと試行錯誤を繰り返すのだが、こだわりの方には全く通用しない。

ベースも副材料も指定されては、後は腕で勝負するしか無いのだから。

特に自分が一番言われたくないスタンダードカクテルは、タイトルにもある「マンハッタン」。
恥ずかしながら、作る際には未だにものすごく緊張してしまう。

・ライまたはバーボンもしくはカナディアンウィスキー  45ml
・スウィートベルモット   15ml
・アロマチックビターズ(アンゴスチュラビターズ) 1dash
・レモンピール 1片
・マラスキーノチェリー 1個
 

ミキシンググラスに氷を入れ、ベルモットでリンスしてから、ウィスキー、ベルモット、アロマチックビターズを加えステア
カクテルピンに刺したマラスキーノチェリーをグラスに入れて注ぎ入れ、レモンピールを絞る

人によって分量も若干変わるし、レモンピールをしなかったりオレンジビターズにしたりと、少しずつ違うとはいえ、あのマティーニと並ぶ、いわばカクテル界の筆頭。
だが、マティーニより緊張する。

こういっては何だが、マティーニは名前だけで頼まれる事が多く、味の差よりも雰囲気重視な感じを往々にして見受ける。

しかしマンハッタンは違う。

カクテルを知っているから頼む。
そういうオーラがバンバン出ている人が頼むことが多いと感じるのだ。

ここで先の特徴の話に戻るのだが。

出しにくいとはいえ、どうにかして他店との違いを出したいのが心理。
かと言って、高いウィスキーを使うというのは安直すぎるし、ベースの酒なので指定されることもある。
そしてなにより儲けが減るだけ。

そこで、ベルモットを変えてみた。まぁ、安直にそうなるのだが。

よく使われるのがノイリープラット。
ノイリープラット スウィート 1000ml ★ベルモット★


当然、いい悪いの話ではない。
多くの店が使っていると言うことは、バランスもコストパフォーマンスも良いということだし。

そして色々探した結果、見つけたのがコレ。
カルパノ アンティカフォーミュラ 1000ml 16度 ★幻のベルモット★
幻のベルモットと謳われる、イタリアンベルモット。
そのままロックで飲んでもとにかくうまい。
ストロベリーのような香りを含んでいて、嫌味過ぎない甘みが後を引く。

このベルモットを使ってのマンハッタンは、とても上品な仕上がりになってくれる。
当然、いい酒を使えばステアの技術が低くてもいいのかという話ではない。
しっかり気を使ってあげないと、せっかくの良い酒が台無しになる。

とはいえ、副材料に何を使ったかわからない状態で提供すると、ありがたい事にほとんどの方がうまいと言ってくださる。

詳しい方は必ずと言っていいほど、何を使ったのか質問してくる。
同業の匂いを感じた瞬間に、絶対に教えてあげないつもりでいるのだが、結果いつも嬉しくてつい口が滑る。


いつも乱文なのは自覚しているが、今日はさらにひどいな。

つまりはマンハッタンだけでなく、スウィートベルモットを使うカクテルはこのカルパノを使うと、ワンランクアップすることマチガイなしだと言う事。



ああ、脳みそがウニになってきた。



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トルコGPとかイングランド戦とか

つか全然酒について触れていない気がする!


イングランド戦

久しぶりに見ていて面白い試合だった。

いつもなら代表戦は途中で飽きちゃって見てられないんだけど、今回は面白かった。最後まで。

格上相手の、守って奪って攻撃に繋げるという戦いが出来ていた。
というか、今までなぜこの戦い方をやってこなかったのかが不思議。

岡ちゃん得意の冗談だったのかな。

しかしまだ、攻撃に移る速度が遅かったり、中でのフォローが出来てなかったり、課題はたくさん見えるんだけど、でもいい試合だったことは確かだなー

今怪我してるエースっぽい人が出てこなければ、こういう戦いがまた出来る気がする。

遠藤も復調して欲しいな。
今の遠藤はブレーキだもの。


トルコGP

もう、残念極まりない。
同士討ちとかやめて

ウェバーは仕掛けられた時とか、以前ハミルトンに突っ込んだりした時とか、そういう場面でやっちゃうことがあるなー

今のウェバーはとても速いけど、あの場面はもう少し開けてやるべきだったとは思う。

レギュレーション変更で一位と二位ではポイントが全然違うから、誰でも一位欲しいのはわかるけど、アレは残念過ぎる。


結果、マクラーレンが1-2を決めたけど、彼らもバトルしたし、そして接触なくクリーンなバトルだったし。

でもとてもアグレッシブで楽しいレースだった。


次はカナダGP。


爽快な香りと清涼感 フレッシュミントのグラスホッパー

最近のカクテルはライト&ヘルシーかつ、クリエイティブなモノが増えてきている。

フレッシュフルーツのカクテルは大人気で、一昔前はほんの一部のお店でしか味わえなかったものが、今やバーと呼ばれる所では結構な確率で楽しむことが出来るようになった。

そんな流れか、フルーツのみならず、フレッシュハーブを使うなんていうお店もちらほら出始めている。

先駆け的な存在といえば「モヒート」。

生のミントをたくさん使うキューバ生まれのモヒートは、さっぱり飲みやすい口当たりで、男女問わず人気を博す。

頼まれることも非常に多いので、恐らくほぼどんなバーに行ってもミントの葉は常備しているところが多いのだろう。


ミントの葉があるというなら、ミントリキュールを使ったカクテルを、生の葉っぱを活かして何かできないかな?

モッキンバードやアラウンドザワールド、青い珊瑚礁…etc

中でも一番人気の「グラスホッパー」に応用してみた。


材料は

クレームドカカオ ホワイト  25ml
・生クリーム 25ml
ペパーミント ジェット27  10ml
・ミントの葉 10枚程


シェイカーにミントの葉、ペパーミント ジェット27、クレームドカカオ ホワイトを入れ、マッシャーでミントの葉を潰しながら香りを出す。途中生クリームも加えて、しっかり香りが移ったらミントの葉を取り出す。
氷を入れハードシェイク。カクテルグラスで提供する。


ミントの葉を取り出さずに、提供する際にストレーナーもしくは茶漉しを使っても良いが、なんとなくカッコ悪いから…


ボストンシェイカーがあればソレに越したことはないが、通常のシェイカーであれば上記の方法がいいのではないかと。


最初、せっかく生の葉っぱを使うのだからとジェットは一切加えずにやってみたが、全くグラスホッパーらしさがなく。。。

通常の分量の半分にしてバランスを取ってみました。


味は、パンチはだいぶ弱いが、ジェットを使った時のようなエグ味はほとんど感じずに、柔らかい爽快感(何か矛盾している表現だが)を味わえる。

生クリームが増えているため、しっかりシェイクしないと冷たくならないので頑張りましょう。振りすぎると水っぽくなるので気を付けましょう。


以前どなたかが記述されていたふわふわのグラスホッパーの作り方で、生クリームにほんの少しレモン果汁を加えて、クリームを立ててから使うというやり方があったのだが、今回のモノには向いていなかった。
もちろん、立ててから作るクリーム系カクテルは美味しい。
しかし、やはりそこはTPOであって、何でもいいというわけではない。



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