アドベンチャーフィッシング | アラスカの自然に囲まれて

アラスカの自然に囲まれて

アラスカ州のアンカレッジは自然がいっぱいで、季節の移り変わりを日々肌で感じる自然に密着したくらしです。このブログでは、ここアラスカでの釣りや山登りなどアウトドアライフを中心に、私の見た事、感じたことなどを独断と偏見で紹介します。

先週末、今年最後になる可能性大のキーナイへの釣りに行きました。
釣り友Hさんと二人です。

前々から,二人で行きたいと思っていた、アッパーキーナイの最下流部、キーナイ川がキーナイキャニオンをすぎてスキラックレイクに流れ込む釣り場です。

水温が下がり、鮭の産卵も殆ど終わりです。それに,雨のためここ暫く水位が高かった事もあり、鮭の死骸も流れてしまっているため、魚たちは越冬のため深くて広いスキラックレイクへ下リはじめているという予測からです。

問題は、そこへは,車道か約3.5キロ程森の中をハイキングして行かなければなりません。
それに,熊が多いという噂です。

入り口の到着は8時半、未だ薄暗いです。日が短くなりました。

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ここがそのハイキングトレイルの入り口ですが、既に熊の糞が、看板の直ぐした、スグリ等の実が混じっています。

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トレイルはよく整備されているようです。途中からの風景です。

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山火事防止のため,何年か前に焼いたようです。歩いていると30メートルおきくらいに熊の糞があります。どうもトレイルをつかっているか、何度も横切りながら餌を食べてそのまま糞をしているようです。

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二人ともスプレーをもち、笛をふいたり叫んだりして熊にこちらの存在を知らせながら歩きます。

2キロほどきたところで、道が分岐し,私たちは、左のキーナイ川の流入点の方へむかいますが、ここからは湿地帯となりミチもハッキリしなくなります。

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何度も前の踏み後にまどわされて、ミチをそれて,その度に引き返してミチを修正します。それに,沼地で歩きにくい。思ったより時間がかかります。

地図で確認しながら,わずかに確認できるの踏み後をたどって森の中を行きます。
ここで、結構新しそうな熊の足跡、その後直ぐ、ハエのたかっているまだ暖かそうな熊の糞を発見。

「どうも近くにいそうですよ」と私、、、
殆どそれと同時に、枯れ枝を踏むパキっという音が右の前方のほうで、

声をかけながらこちらの存在を知らせます。
こちらが声を出したのが先か向こうが先かハッキリ憶えていませんが、
前の方60メートル程のところを左へ向かって、ものすごい勢いで黒いものが走って行きました。

間違いなく熊でしょう。ブラックかグリズリーかは分かりませんが。

ここをすぎるとほとんどすぐに、川の岸にたどり着きました。
こんな感じです。200メートル程先に湖が見えます。

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川をみると、未だ産卵中の紅鮭が少しいるようです。その後ろをビーズを流すと1匹目のドーリーが。
あまり大きくありませんが丸々とふとっています。そのせいで大きさの割にスゴいファイトです。

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その後が続かないので、中州へ渡ってそこから湖への流れ込み口へ移動します。

これが流れ込みです。

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風が強い。瞬間で10メートルくらいふいていて、投げづらく上手くながせません。

でも、流していると、どうも,魚のたまっているところを見つけたようで、結構頻繁にドーリーやレインボーが。
どの魚も太っています。それにレインボーが、湖の魚のためかスチールヘッドのように銀ぎら銀です。

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Hさん最初は苦労していましたが,要領が分かったようで,50センチ程の丸まると太ったレインボーをゲット。

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わたしは、結構釣ったので,持ってきたスペイロッドで黒いリーチのストリーマーをスイング。
そのうち何か魚の感覚が、結構走りますが何か様子がおかしい、あげてみると55センチのレインボー、残念ですがスレがかりです。一応写真をとります。

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でもスレでかかるということは、かなり魚がいるということです。さすが噂のスポットです。

結局ここで,2時間程のうち私が10匹ほど、Hさんは4匹。1匹かなり大きな奴を逃がしたようです。

このあとは、新しい場所の開拓をかねて、来た道ではなく、川沿いに3キロ程歩いて行くことに。

でも,これがまたうらめに、

最初は道らしいみちがなくものすごいヤブコギ。それに川は急に深く足下から落ちているところばかりでなかなか釣りやすい場所がありません。

それでも、良さそうな場所で一度流した私のビーズに50センチ近くのものすごく太って元気のいいレインボーが、でも何度もジャンプしてラインを引き出した末下流に走ってフックアウト。残念でした。

その後、ミチはよくなりましたが延々歩いて車道に上がりましたが、ここでHさんは殆ど足がツリそうでダウン。私が4キロ程歩いて車をとりに行って,無事今回のアドベンチャーフィッシングを終了。

今回は歩いていた時間の方が釣った時間より長かったかも。
歩いた距離も多分10キロ以上。

でも,念願のスキラックレイクとキーナイのキャニオンの下をみることができていい勉強になりました。

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熱心なフライフィッシャーは結構このトレイルを利用して釣りに行くみたいですが、熊には特別の用心が必要なようです。二人ともスプレーをもって、笛を吹いたりして行きましたが,出来たらもっと大人数のほうがいいようです。

ということで、今回はちょっとしたアドベンチャーフィッシングでした。