前回のつづき

前回 義妹さんがイライラして仕方がないクライアント様の話しー1

Ala Mahanaのコンステレーションは、

感情が動くタイミングで、言葉がけをしたり、

音楽をかけます。

これが、言葉をほとんど使わず、音楽も使わない、

ヘリガーのファミリーコンステレーションとは違うところです。

無意識にあるものを、より潜在意識、顕在意識にアプローチしていく

手法になります。

 

さらにコンステレーションを進めました。

義妹さんに、なにが今困っているか、尋ねると、

お母さんがデイケアサービスに行かず、

お風呂に入ったり、お母さんの寝室のシーツの交換などができないのが

困っている、とのことでした。

 

お母さんに尋ねると、

気力がわかずに朝になると行きたくなくなる、とのことでした。

その原因をコンステレーションで探ります。

すると、

お母さんが幼少期、お母さんのお祖母さんがお風呂で亡くなってしまった

悲しみが出てきました。

ゆえに、怖くてお風呂に入りたくないので、

デイケアサービスにも行きたくない、というのです。

お祖母さんを登場させ、お母さんに、お祖母さんが突然亡くなった

悲しみを感じてもらいました。

そして、お祖母さんからお母さんに言葉がけをします。

デイケアサービスのお風呂は、スタッフさんがいるから

大丈夫よ、と伝えます。

お母さんの、お祖母さんが亡くなった悲しみを流し、

お母さんも納得しました。

 

そして再び、

ご本人と義妹さんで向き合ってみると、

ご本人から、「いつもありがとうございます」

という、心からの言葉が自然と出てきましたびっくりマーク

 

冒頭では、

義務でご本人はお礼を義妹さんに伝え、

義妹さんもそれがわかるので、

「どうせ本気で思っていないくせにプンプン

となっていました。

ご本人は、アタマでは社会人としてお礼を言わなくては、

と思うのですが、

いろいろと言い分があり、まっすぐな純粋の気持ちでの

お礼ができずに、

それがまた喧嘩の始まりになってしまっていました(無意識の話しです)。

 

それがご本人も驚くくらい、

自然とお礼が出てきていました。

最後に、義妹さんとご本人で向き合い、

「これからもお願いします」、

「なにかあれば協力してください」、

ということでセッションは終了しました。

 

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まず、前回の記事で登場した、

ご本人の怒りは、悲しみであった、ということです。

怒りは感情の蓋と言われています。

怒りの下には、必ず、わかってほしい、悲しい、さみしい、

などがあります。

人はその悲しみに触れるのを避けるために、

怒って、相手に攻撃的になったり、自分の怒りを正当化してしまったりします。

アカウンタビリティで言えば、

自分が怒っているとき、その下になにがあるのかチェックする

ことがだいじです。

心理学を学んで以来、私は職場や友人関係、家族に対して

怒るとき、その下で本当は私はなにを感じているのか、

内観チェックを必ずします。

 

さらにコンステレーションを進めたら、

お母さんの、お祖母さんへの悲しみが出てきました。

これにより、お母さんはデイケアサービスに行けそうだ、となったので、

義妹さんも少し安心となり、終了できました。

 

 

友人であるご本人はまず人との距離が遠い人でした。

それを変えたい気持ちもあり、心理学のワークショップに通い、

学んでいらっしゃいます。

私とは一年ほどゆっくりと距離を縮め、

もともと人と外食などもせず、ワークショップ終わりに私が夕食に誘っても、

最初は抵抗があったようです。

そこがだんだんと心理学の学びも進めていたことで、

自分の中で起きていることに向き合う土台もできて、

今回のコンステレーションが展開できたと思います。

 

コンステレーションでなにが出てくるかは、

まずカウンセラーへの信頼も重要になってくるかと思います。

今回、お母さんのお祖母さんへの悲しみが出てきたことが

ポイントです。

ここまで出てくるか否かは、ご本人の準備ができているか否か、

カウンセラーへの信頼にもよります。

そのため、

最初はオンラインカウンセリングで私との相性をお確かめいただき、

受けてみたい、と思えたタイミングでぜひお申込みください。