

この6月にWOWOWで放送された「ウルトラQ」
7月に終焉したアナログ放送時代(1966年)の代表的なテレビ番組の一つであり、なおかつ、それがデジタル化されハイビジョンに生まれ変わったのである。
(ブルーレイやDVDではカラー化したものが販売される)
ふと、数話見ているうちに、「ああ、やっぱり、子どもの頃見たときとは違う見え方だな」ということをつくづく思い、それはある意味、昔と今を比べる指針でもあることに気づいた。
というわけで、そんな思い出の「ウルトラQ」全話を、デジタル時代の視線で見ていった想いを書き留めておこうと思いついた次第。
まず、WOWOWでの放送順は1966年当時のTBSの放映順で放送され、感想もその順番で書いていく。
ひとつに、「ウルトラQ」は、製作に1年以上かけており、放映順は、製作順とは非常に異なる。
放送第1弾は、「ゴメスを倒せ」
製作順は第12作目。(制作No.12)
これはもう、子どもの頃に年に1,2回しか見ることができなかった「怪獣映画」を、毎週テレビで見れることへの期待と感激をあおるのに、最高の作品であった。
地底に棲む怪獣ゴメスがよみがえる。
そして宿敵の怪鳥リトラも、時を同じくして、卵からよみがえるのであった。
弾丸列車のトンネル工事現場は、怪獣の登場にパニックと化すが、少年の思いが届き、リトラは、自らの命を懸けて、ゴメスと戦うのであった。
とまあ、典型的な怪獣対決パターンを25分程の短い時間に詰め込んで、迫力と感動も混ぜ合わせているとは、ウルトラQが、ただの娯楽作品ではないことをつくづく痛感させるものだった。
ウルトラQは、当時最高峰のフィルム映像合成用のオプチカルプリンタを円谷英二が購入してしまい、その元をとるがため、製作に踏み切ったという事情もあるので、特撮場面は多い。
まあ、今見ると、破綻だらけの合成画面であるが、当時はそんなことを気にしない迫力に圧倒されたものである。
また、子供のときは、審美眼に劣っていたせいか、ずいぶんと大人になって気づいたことであるが、ゴメスは、ゴジラのぬいぐるみに牙や角、鱗や棘などをつけて、作られていた。
また、リトラもラドンの体を使っているという。
また、建設されているトンネルを通る弾丸列車というのも、のちに「地底超特急西へ」のいなづま号のことなのかしらん、とも思ってしまうが、どうなんだろう?
断末魔のゴメスの長いしっぽが子供ながらに印象深いエンディングであった。
そんな、怪獣の決闘から、1966年の1月2日に「ウルトラQ」は始まった。
(次は第2話「五郎とゴロー」)



