第11話「バルンガ」(製作No.16)

$Alakin Skywalkerのブログ-ultraq_title
$Alakin Skywalkerのブログ-バルンガ


※「ウルトラQ」は、私の思い出のテレビ番組であります。「ウルトラQ・ハイビジョン版」がWOWOWで先頃,世界で初めて放送されたのを機に、初めてすべての感想やそこにある想いを書き綴っております。

ウルトラQには、トラウマになるエピソードがある。

先日書いた「マンモスフラワー」も「丸の内を歩くと、地下にマンモスフラワーが埋まっているのではないか、と今でも想う」と書いた通り、子どもの頃の傷は痛烈に大人になっても残っているのだ。

「バルンガ」

この、すべてのエネルギーをえさにして、どんどんと育ち続ける怪物も、ウルトラQでは、トラウマになるものの一つである。

最初はちっぽけなかけらのような風船が、地球上のエネルギーを吸収して、空一面を覆うくらいに、どんどんと巨大化して、やがて、地球よりも遥かにエネルギーを持つ、太陽に向けて、飛んでいってしまう。

果たして、太陽がバルンガを燃やし尽くしてしまうか、バルンガが太陽エネルギーを飲み込んでしまうか、どちらだろうか、という結末で、最後に石坂浩二のナレーションで「明日、朝起きて窓の外を見て、空に輝く太陽はバルンガかもしれない」というような言葉が語られ、それ以来、私は、空に輝く太陽が、あのバルンガかもしれない、という妄想を抱くようになった次第である。


この、なんとも言えない、意志をもっているのか持っていないのかわからない,風船怪獣バルンガというのが、なぜか,好きな私は,小学校の頃,創作紙芝居で,自分の作った怪獣とバルンガが戦う,などという,半分盗作のような物語を作って学芸会で上演したものだ。
でも,そのとき付けた結末は,バルンガが勝ち,なおも増殖を続けるバルンガを,巨大ロケットの噴射で誘導して,太陽に突っ込ませるという決着で,いま思うと,子供ながら,なかなかいい話だったのではないかと思えるのである。

実際のウルトラQの「バルンガ」は、息子を宇宙飛行でなくした博士が,バルンガ退治のヒントを人々に与えて,地球を救うという,父親の愛情と言う,当時子供だった私にはほど遠かったエピソードも含まれており,それが,今見ると,少しほろりとさせられるのは,やはり、歳を取った証拠かもしれない。





(次は第12話「鳥を見た」)


ペタしてね

第10話「地底超特急西へ」(製作No.28)

$Alakin Skywalkerのブログ-ultraq_title
$Alakin Skywalkerのブログ-M1



※「ウルトラQ」は、私の思い出のテレビ番組であります。「ウルトラQ・ハイビジョン版」がWOWOWで先頃,世界で初めて放送されたのを機に、初めてすべての感想やそこにある想いを書き綴っております。


人工生命M1号。


先に書いた「SOS!富士山」の雑誌「ぼくら」に掲載された絵物語では、この人工生命M1号も登場する。

しかし、そこの書かれたキャラクターとは、結局全然違う、コミカルなものであったのが、非常に印象に残り、ウルトラ怪獣の中では、あまり、好きなモンスターとは成り得なかった。

このエピソードは、後に知ったことだが、「ウルトラQ」シリーズの最後に制作された作品である。
この直前が、「ガラモンの逆襲」であることから、「怪獣もの」の象徴とも言えるその作品とは、この「地底超特急西へ」は、対照的な作りとなった。

円谷プロの作品は、必ずメカが活躍しており、Qのあとのウルトラマンでは、ビートル。セブンでは、ウルトラホーク。そして、メカ自体を主人公に据えた、大人向け特撮ドラマ「マイティジャック」も、のちに出てくる。

これから推測するに、スタッフには、メカオタクがいるはずである。

その、メカオタクが、この「地底超特急西へ」の超特急いなづま号のミニチュア制作には,最後のウルトラQとして、全力を注いだのではないだろうか。
(なおかつ、そのメカオタクは、鉄オタでもあったのかもしれない)


モンスターがコミカルなせいで、あまり私の好きな作品ではないが、それでも、物語全体は、強烈な印象を残していた。

特に、最終的に、宇宙空間にほおり出された、子供と人工生命が、地球の周りをぐるぐる回るエンディングは、何か理不尽なものを感じたのか、非常に記憶に残るものであった。

だが、大人の目になって見返すと、ある意味、これは「残酷な結末」であったのではないだろうか。

地底超特急が激突して、死んでしまった少年が天国に行ってしまったという意味も含むとも思われ、よしんば、見事に宇宙空間にほおり出されたとしても、それはそれで、生きられるはずもない。

そんな、残酷さが、実は、子供心に、印象を強く刻み付けたのかもしれない。

とはいっても、実際は、制作者の方は「ウルトラQはおとぎ話だから、少年は、カプセルの中に潜んで、激突から免れて、宇宙空間まで吹っ飛んだけど、生きているんですよ。めでたし、めでたし」
なんて、やさしい気持ちで、ハッピーな結末をつけたとも思えるのではある。

最後に、作った作品なのだから!




(次は第11話「バルンガ」)


ペタしてね