その人の手には、その人の味がある・・・とオーナーはよく言います。
それがパキスタンでのことわざなのか、
日本にもそういう言葉があるのかどうかも、私にはわかりません。
けれど、お料理が上手だとか下手だとかは、その人が持っている才能の一つだと感じています。
その人の手にかかったら、やっぱりおいしくなっちゃったりするんです。
コックさんの手にはそれがあると思います。
彼の味に敗北続きの私には、ちょっぴり面白くはないのだけれど。
お店においてある雑記帳の三冊のノートには、
コックさんの料理をほめてくれる言葉がたくさん書かれています。
そして、その誠実な人柄をも。
料理って、心なんですね。