《 三 毒 》 ひのもと異学 1997、3、24 初版
またオジイサンの異学論を参考にして、みなさんに分かりやすいようにかみ砕い てみました・・・ペッペッ・・ 人様の受け売りがケシカランと言うでしょうが、でも“正統”の人たちも同じ受 け売りでしょう? ひとりですべてを研究することなどだれも不可能でしょ うね。 では、そのウケウリを・・ ◆あらゆる病気の原因は体内毒素であると、すでに何度もイイフラシタが、その 毒素とはと言うと大まかに三つに分けられるのでして、それを『三毒』と呼びま しょう。 『然毒』、『尿毒』、『薬毒』のことを三毒と言います。 それではまず『然毒』とは何?と言うと、 これは「薬毒の遺伝」ともいうベきものです。 薬毒が何人かの人体を経てついに変化し一種の毒素となったものであると言うん です。 薬が毒素になる!? これは大昔から薬の常識ですね。 東洋では漢方薬がその代表で、西洋ではハーブとでも言うんでしょうか、どちら にしても、昔から薬は草根木皮、動物、鉱物、その他自然界にあるあらゆる物か ら作られて来ました。 そしてそのほとんどは、毒性物が薬としての効力を現していたのです。 では、日本においても歴史はそれを物語っていると言うのですね。 すなわち天然痘は干三百年以前、欽明天皇時代以後から発生したという事になっ ているそうです。 それは飲明天皇十三年に仏教が渡来し、間もなく初めて各地に疫病が発生したの だそうです。 そこで、時の執権者は、仏教渡来によって日本の神々の御怒りになった為である となし、仏教を禁じたと言います。 だが、疫病はいっこうに減退しないので、仏教に関係は無いとして再び許された という事です。 おじいさんの考察によると、仏教渡来よりもよほど以前に漢薬が渡来した為であ ろうと言うのですね。 もちろんこの『疫病』とは天然痘のことだそうですが。 このようにして、先祖伝来の遺伝毒素、つまり然毒は自然浄化作用の働きの結果、 主に天然痘となって排泄されたのは今も昔も変わりなく、人体の健康保持のため に、どうしても病気というものは必要不可欠と言う事です。 次に『尿毒』とは、腎藏の機能的活動の鈍化に因る余剰尿を言うのだそうです。 それはどういう訳かというと、元来医学においても唱える様に腎臓機能は尿の処 置とホルモンの生産ですね。 すなわち飲食物中の不必要分が糞尿となって排泄される場合、先に述べた様に異 物は全部を排泄することは出来ないので、それが腎臓内部より外部ヘ浸透して、 その附近に累積固結すると言うのです。 その固結が腎臓を圧迫する結果、「萎縮腎」となり、余剰尿を生じ、だんだんと 脊柱の両側より肩部へかけて溜積固結するのです。 それが背や肩の凝りになるのです。 そして次に、延髄部、リンパ腺、耳下腺、扁桃腺等に移行するんだそうです。 これによると、歯槽膿漏は、これらの「尿毒」が歯根より排泄されようとしての 病気であるから、この病気は尿が腐敗して口内から排泄される訳です。 本当にこの原因を知ると、その不潔さに顰蹙(ひんしゅく)するであろうとおじ いさんは宣うのです。 この様にして尿毒は万病の原因になるといってもよいですね。 次が『薬毒』と言う事ですが、これは前から説いたから略しまして、いろいろな 薬毒の表れ方について説明を受けました。 薬毒の浄化による苦痛というのは、発熱、痛苦、掻痒苦、下痢、嘔吐、麻痺、不 快感等が重なるものですね。 そして『発熱』は薬毒多量者程甚だしいと言います。 生来「無薬用者」はほとんど発熱は無いと言っても差し支えないそうです。 『発熱』は固結毒素を排泄する際にそのままでは排泄されにくいから、液体化し て容易に排泄されるように、熱が発生すると言うのは何度も聞いていますね。 人体というのは正に神秘な小宇宙と言われますが、毒素のあるところに熱が集中 的に発生するように出来ているのです。 風邪をひいても発熱しますが、そうすると液体化した毒素は鼻水や汗となって出 ますね。 毒素が強いと鼻がヒリヒリと痛むでしょう。喉に集まると痛み、下痢をすると肛 門がヒリヒリする事ありませんか? また、薬毒痛にも種類があるそうで、 「西洋薬」は鋭痛が多く、針刺型(針で刺すような痛み)、錐揉型(キリでもむ ような)、稲妻型(いなずまのように来る痛みか?)等で、 漢方薬はそのほとんどが鈍痛であるそうです。 掻痒苦(かゆい苦しみも大変だそうですね)は、西洋薬に多く、特にカルシニー ム注射は必ずジンマシンの原因となるから注意すべきというそうです。 これら『三毒』の区別を知る方法があるのだそうです。 それは固結部を指頭で圧診したとき、 然毒は無痛、 尿毒は軽痛、 薬毒は強痛であるから熟練によって見分ける事が出来るようになるそうです。 以上のように僕なりにかみ砕いたお祖父さんの説明は簡単で明瞭なものです。 僕の思うには、これら三毒はやはり元を正せば、すべて『薬』から来ていると考 えられます。 然毒は古い薬毒で先祖伝来、 薬毒はもちろん自分の代に入れた薬、 そして、尿毒は主として腎臓の周りに薬毒が集溜したために委縮腎となるのです から、元はやはり薬にあるようですね。 ああ、この世にゲニオソロシキハ“ヤクドク”カナ・・・ と結論づけるのは極端すぎるでしょうか。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


