人は何もしないでも死ぬし、何をしても死ぬ
これは医療の世界では極端に善悪対比されます。
なにもしないことは悪だ。
全力でまじめにやれば、たとえそれが効果無し(時には悪効果に)なっても、それは善だ。
この対比が絶対の理になっていると、誤医療の束縛から解放されません。
癌治療の現状を覗けば現代医学の本質がよく見えてきます。
ちなみにアメリカではその束縛から少しづつ解放されはじめているようです。
癌死亡率が減少してきているそうですから。
日本の医療はまだまだ過去のアメリカの失敗そのままの道を邁進しつつあるような気がします。
せめて、冷静白紙になって
賢い選択が出来るように本書を買って読まれる事をおすすめします。
また、
近藤誠氏の「新、・抗がん剤の副作用がわかる本」は癌治療薬について、詳しくてしかもどこの病院でも大学病院でも隠している事実を書いていられます。
3人に一人は癌という時代。
次はあなたかとなりのひとかは判りませんが、大きな確立で体験する癌ですから、前もって読んでおくといざというとき役に立ちますよ。
「医療から命をまもる」より、ガン治療について。
ーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーー
がん検診をやめる
明らかに無益なのは、がん検診です。
一九九八年、国からの補助金制度が廃止され、各市町村が主体となって、がん検診を行なうことになりました。
検診の内容には市町村によって若干のちがいがありますが、基本的には国が定めた「第三次対がん一〇カ年総合戦略」という方針にそって行なわれています。
胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診、乳がん検診、子宮がん検診などは、どこでもかならず行なわれているものと思います。
本書では、「肺がん」に関する話題が結果的に多くなってしまいました。肺がん検診は、昔から現在にいたるまで方法が万国共通であったこと、年々患者数が増加していることなどがあって、しばしば大規模調査の対象とされてきたからです。
また有効性をめぐって興味深い議論がくりかえされてきたことも、本書でくりかえし取りあげた理由となっています。
しかし問題があるのは、肺がん検診だけではありません。ほぼすべてのがん検診に同じ問題があると考えてよいでしょう。
現在のところ、総死亡まで減少させることが証明されたがん検診一つもないのです。
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がん検診を受ける際は、少なくとも何を期待するのか考えてからにすべきです。
もちろん、たとえば胃の検査を受けるのは、胃がんを早期発見してほしいからに決まっていますが、レントゲンの副作用で新たながんができてしまうかもしれないのです。
とすれば、いったい目的は何なのでしょうか。
多くの検診は、受けたことによって生じる利益と不利益が相半ばしています。
レントゲンを使う検診では、不利益のほうがむしろ大きいこともわかりました。
ただし自分がそれによって得をするのか、あるいは損をしてしまう側なのかはわかりません。
あくまで確率としてそうだということですから、あとは自分の判断です。
あとで手遅れのがんが見つかったときに、どう考えるかが判断の手がかりになるかもしれません。
「あのとき検診を受けておけばよかった」と後悔するのか、あるいは「検診を受けていたら、もっとひどい目に遭ったかもしれない」と考えるかで、判断もちがってきます。
何もしないという選択肢をもつ
がん検診を受けて異常が見つかれば、例外なく手術を受けることになります。
したがって、がん検診を受けても寿命がのびないということは、
手術を受けても効果が期待できないということです。
手遅れのがん、と診断されたはずの人が天寿をまっとうするのもめずらしくありません。自然に治ってしまうがんも多いようです。
それにもかかわらず、放置してかまわないような軽微な癌を異常まで手術を受ける必要が、どうしてあるのでしょうか。
一方、もし自分が「手遅れのがん」と診断されたら、どうするでしょうか。
手術も含め、抗がん剤、放射線などあらゆる治療をやってほしいと思うでしょうか。
そう考える人は多いものと思いますが、最近は「苦しい思いをしてベッドに縛りつけられて死ぬよりも、たとえ寿命が少しくらい短くなっても家で好きなことをして一生を終えたい」という人も多くなっています。
しかし、どちらもまちがっています。
がんの治療で延命効果が証明されたものはほとんどありません。
多くは、結果的に寿命を締めてしまう可能性が高いということです。
そうだとすれば手術や抗がん剤などの治療を受けないことによって、むしろ長生きができることになります。
さまざまな状況証拠から、
少なくともがんの末期に行なわれる治療は
本人を苦しめるだけでなく、むしろ寿命を締めてしまっている可能性があるのです。
「寿命が短くなってもいいから…‥…」
ではなく、
「長生きをするために」治療を受けない
という選択肢があってもよいように思います。
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