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1.序 論
セス(Seth)はジェーン・ロバーツ(Jane Roberts 1929-1984)を通じて、メッセージを送ってきた霊的存在である。1963年9月の夕方、ジェーンが詩を書いていると急に意識が体から離れ、意識が体に戻ってみると、自動書記で文章が書かれていた。そこには形而上学的な思想が書かれ、「思念構築としての物質界」というタイトルまでついていた。
その後、ジェーンは霊的現象に強い興味を持ち、ウージャ板を使って実験していると、セスという名の人物からメッセージが送られてきた。その後、一月もたたないうちにジェーンがトランス状態になったとき、セスが彼女の口を通して語るようになった。
彼女の夫、ロバート・バッツがその言葉を速記で丹念に記録を取った。その記録は物質、時間、実在の性質、神、可能性宇宙、健康、輪廻にわたる何千ページの膨大な資料となった。1970年にそれらをまとめたものがセス・マテリアルとして出版された。
それだけではまだ未解答の疑問、言及されていないテーマなどが多く残されていた。同年、セスは自分の思想を本の形態で述べ始めた。章の構成を述べ、本の題名を述べた。その題名は「セスは語る(SETH SPEAKS)」。この本の口述筆記は1971年8月まで続いた。この「ゴースト・ライター」の著作は、1972年に出版された。
その後もこのやり方で10数冊の本が口述筆記され、出版された。1974年に「人間の存在の本性(THE NATURE OF PERSONAL REALITY)」、その後、意識の冒険(ADVENTURES IN CONSCIOUSNESS)、心霊の本質(NATURE OF PSYCHE)、未知の現実(THE "UNKNOWN" REALITY)などが出版された。現在ではエドガー・ケーシーと並ぶチャネリングの古典として評価されている。残念ながら、多くの著書が絶版となっている。
神でも、宇宙人でもなく、地上の生活を何回かくり返した霊的存在が、ユーモアを持って、世界と人間の本質、生き方について語る。その内容には人生の喜怒哀楽を深く生き抜いた人の英知を感じさせる。セスの自伝ではキリストが生きていた頃にはローマの商人、3世紀には有名でない法王、二人の子持ちであったという。その次は僧侶、スペインの宗教裁判の犠牲となった。1600年頃にはオランダのスパイス商人となった。女性としてはダビデ王の宮女、また12人の子どもをもった貧民の母親として乞食をしていた生もあった。こうして様々な人生体験を積みながら、「教師の道」を歩んでいった。
セスの語る内容には理解を超えるところもあるが、ここでは日本ではあまり紹介されていないセスの思想を心理面を中心に述べてみたい。こういうチャネリングというセッティングが好きでない人もいるが、ひとつの思想として内容で評価してみていただきたい。
以上ーーーーーーーーーーーーーーーー