会場) 東急シアターオーブ
上演日程) 2015.7.15-8.2
主催) Bunkamura, 日テレ, TOKYO FM, ぴあ
特別協賛) シティバンク銀行
後援) アメリカ大使館, WOWOW
主な出演者) Kerissa Arrington, Maggie Clennon Reberg, Lamont O'neal, Kolby Kindle, Renée Veronica Freeman
Music) Alan Menken
Lyrics) Glenn Slater
Book) Cheri Steinkellner & Bill Steinkellner
Producer) Whoopi Goldberg, Joop Van Den Ende, Bill Taylor & Randall A. Buck
Choreographer) Anthony Van Laast
Director) Jerry Zaks
代表曲) Take Me to Heaven, Sister Act
音楽 ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出 ) ☆☆☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆☆☆
【あらすじ】スター歌手を目指すデロリスはギャングの親分の愛人である。ある日、愛人の妻のお古をプレゼントされて激怒したデロリスは愛人に別れを告げようとして彼らの殺人現場を目撃してしまう。慌てて逃げたところで出会った警察官は学生時代の友人エディ。彼の機転で修道院に逃げ込み、しばらくかくまって貰うことに。修道院での生活に耐えられず逃げだそうとするが、連れ戻される。そこで罰として修道女達に歌を教えることになる。初めは下手だったが、目一杯のびのびと歌うことができるようになる。評判が評判を呼びたちまち有名になり、法王の前で歌うことになる。
【感想】映画とは楽曲が全く異なるものではあったけれど、舞台ならではの勢いや、迫力があり、全体を通してコミカルで、とても楽しめた。
上演日程) 2015.7.4 - 20
企画制作) ホリプロ
主な出演者) 濱田めぐみ、柿沢勇人、鈴木綜馬、夢咲ねね、水田航生、戸井勝海、浜畑賢吉
翻訳演出) 鈴木裕美
修辞・訳詞) 中島淳彦
音楽監督・指揮)塩田明弘
振付) 前田清実、桜木涼介
美術) 二村周作
舞台監督) 二瓶剛雄
作曲) アンドリュー・ロイド=ウェッバー
脚本 / 作詞) ドン・ブラック、クリストファー・ハンプトン
代表曲) Home, Be a lion, Ease on down the road
音楽 ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出 ) ☆☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆☆
【あらすじ】貧乏脚本家のジョー。迷い込んだサンセット大通りにある大きな屋敷に住んでいたのは、かつて栄華を極めた無声映画の大スターノーマと執事のマックス。映画復帰を願うノーマは、ジョーが脚本家と知り、自らの脚本の手直しを依頼し、自宅に住まわせる。ある日、映画スタッフのベティにお蔵入りのジョーの脚本を一緒に書き直すことをお願いされる。彼女は親友の婚約者だが、気持ちが揺れ動く。一方、その頃ノーマの束縛は酷くなる。高級な服を買い与えて着飾らせる。それに耐えきれなくなりジョーは屋敷を飛び出す。しかしマックスの切羽詰まった電話で屋敷に戻り、再びその暮らしに溺れてゆく。
ノーマは映画会社からの連絡で撮影所に行き昔なじみの監督などに会う。皆の優しさに昔の栄光に満ちた日々が蘇る。しかし現実は彼女を必要とはしていなかった。ジョーはベティ、親友、ノーマとの関係に悩み、自分を悪者にして全てと決別し出ていこうとしたが、最後まで現実を受け入れることが出来なかったノーマに撃たれてしまう。
【感想】歌の物凄い迫力がかつての栄光や勢い、そして、それに対する執念、を上手に表現していた。「まだまだ私はいける」と思えるだけのエネルギー。過去の栄光にすがっているといえばそうなのだけど、彼女は空っぽの器にすがっているのではなくまだまだやれるだけ実力は衰えておらず、ただ、世間はもう彼女を必要としていなかった、それだけのことで。艶があり迫力のある声の中にむしろ悲哀が込められていたかなと(これが上ずる声ならそうは感じなかったと思う。典型的な宝塚出身の方の歌い方だと、多分物凄い存在感は表現できるかもだけど、そこにいるのはかつての大女優ではなく、あくまで「男役」になっちゃうんだよね。なのでダブルキャストのもうお一方のも拝見したかったなぁ)
現実を直視していない(あえてしようとしていない?)のは、一種の病だったのかもしれない。その悲しさが全身からねっとりどっしり溢れ出てた。
ジョーの半分自暴自棄のようなフラフラとした危ういかんじが、 周りの女性たちからは、軽そうで何を考えているのかわからないと感じたのかもしれないが、本当は真面目で優しくて、だからこそ、その芯にあるうまくいかないことに対する孤独、哀しさが哀れでならなかった。ノーマを愛していたかはわからないけど、少なくとも同情はしてて、だから、放って置けなかった。彼の優しさ、二人の女性を傷つけていると気づいたとき、どちらかを選ぶのではなく、どちらにも嫌われるように自分を仕向け、二人から去ることを選んで。彼の強さだったのかも。
マックス。彼もまた、ノーマと一緒。すべてを捨てて一生をノーマに捧げている。ギブスさんも、結局は彼のようになったのではないかな。
以前よりこの作品は、ALWさんの本当に素晴らしい作品で、とにかく素晴らしい作品だから舞台装置などの制作費があまりにかかってしまうためになかなか再演が出来ない、という噂を聞いたことがあって、デモだからこそ観劇してみたかったのですよね。で、二年前もチケットを取ったのですが、残念ながら急な腰痛で一ヶ月寝込んだために伺えずやっと拝見出来た次第。
とはいえ、Sunset Boulevardは確かにとても素晴らしい作品で、物語や音楽の美しさはさすがALWだな、と感激。メインテーマの曲だけは以前より知っていたけど、こんなに悲しく切ない物だとは知らなかったから、ちょっとびっくり。心にズドーンときました。つぎは本場で拝見したいです。
会場) 東京国際フォーラム ホールC
上演日程) 2015.3.7 - 22
企画制作) パルコ
後援) TOKYO FM
主な出演者) 梅田彩佳(NM48)、佐賀龍彦(LE VELVETS)、施鐘泰[JONTE]、エハラマサヒロ、阿知波悟美、小柳ゆき、瀬戸カトリーヌ、仲宗根梨乃、吉田メタル、陣内孝則
翻訳演出) 宮本亜門
訳詞) 森雪之丞
音楽監督・編曲) Nao'ymt
振付) 仲宗根梨乃
美術監修) 増田セバスチャン
台本 / 作) William F. Brown
作曲 / 編曲) Charlie Smalls
作詞) Charlie Smalls
原作) Lyman Frank Baum "The wonderful wizard of Oz"
代表曲) Home, Be a lion, Ease on down the road
音楽 ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出 ) ☆☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆☆☆
【あらすじ】カンザスに住む少女ドロシー。ある日、竜巻に巻き込まれ、気が付くとマンチキンの国にいた。その時一緒に吹き飛ばされた鏡台が東の悪い魔女エバミーンをおしつぶして死んでしまった。そこへ北の善い魔女アダパールが現れ「帰りたい」というドロシーにオズの国にいるウィズに会いに行くことを勧める。ドロシーはエバミーンの銀の靴を履き、黄色い道の案内人に導かれてエメラルドシティーを目指す。その道すがら、脳みそが欲しいかかし、心を取り戻したいブリキ男、勇気を持ちたいライオンと出会い、彼らも願いを叶えるため一緒に旅をする。道中、様々な困難に遭いながらもエメラルドシティーにたどり着く。しかしウィズは願いを叶える代わりに西の悪い魔女イブリーンを殺す事を条件として出す。
みんなとイブリーンの住む城へ向かう。その途中でイブリーンの手先に捕まって城へ連れて行かれるが、まんまとイブリーンをやっつけ、意気揚々とエメラルドシティーへ戻る。しかし、ウィズがいかさまである事が解る。かかし、ブリキ男、ライオンはそれぞれ望む物をそれまでの過程で手に入れていることに気付くが、ドロシーだけは望みが叶えられないことが解る。さらに、ウィズがオズの国にきたときに使った気球でウィズと共に帰ることを提案されるが、これもウィズの裏切りによりドロシーは置いて行かれる。傷心のドロシーに南の善い魔女グリンダが、銀の靴のかかとを3回鳴らせば望みが叶えられることを教える。
【作品について】オズの魔法使いは"智慧と愛と勇気をもって「信じれば願いは叶う」"というテーマを基盤にアメリカ社会では広く根付いている物語で、今もそれを題材とした様々な作品(Wickedなど)が作られている程である。映画『オズの魔法使い』では主に白人により演じられ(ジュディーガーランドなど)ていた。一方、THE WIZは映画ではMichael JacksonとDiana Rossで有名だが、元々はオズの魔法使いのBroadway黒人Musical版として1970年代に誕生した。それまでと異なり"黒人による黒人のためのミュージカル"としてBroadwayで演じられトニー賞を多く受賞しロングラン公演されてきたことは、当時まだ黒人差別問題が根強く残っていた社会にとって、黒人も白人と同様アメリカ社会でのアイデンティティーを示すなど、大きな意義があったと考えられる。
【感想】
・田野優花さんとはまた違う梅田さんのドロシー。年齢が上だけに田野さんのようなみずみずしさや無邪気さは無かったけれど、それまでの舞台経験や色々が詰まっていた。声量がたりないのが少し残念でした(マイクのボリュームでフォローしていた???)。事前番組を拝見した限りでは、"オーディションからの伸びが少ない"ということでとても苦労されていた様子だったけれど、それは乗り越えられたのかなぁ???
・阿知波悟美さんのイブリーンがとても印象的だった。そこにあらわれただけで"北の悪い魔女"がそこに存在していて、一言一言がとても恐ろしく、歌にドスがきいているような迫力だった。滑舌がいいとかそれだけではないのだろうと思うのだけど、言葉がしっかり伝わってきて、さすが女優さんだと思った。飛び抜けて演技が上手だ、とはこういうことなのだろう、と。イブリーンの出番は割と短めだったのが本当に残念。もっともっと拝見していたかった。
会場) 東京国際フォーラム ホールC
上演日程) 2015.3.7 - 22
企画制作) パルコ
講演) TOKYO FM
主な出演者) 田野優花(AKB48)、佐賀龍彦(LE VELVETS)、施鐘泰[JONTE]、エハラマサヒロ、岡本知高、小柳ゆき、瀬戸カトリーヌ、仲宗根梨乃、吉田メタル、陣内孝則
翻訳演出) 宮本亜門
訳詞) 森雪之丞
音楽監督・編曲) Nao'ymt
振付) 仲宗根梨乃
美術監修) 増田セバスチャン
台本 / 作) William F. Brown
作曲 / 編曲) Charlie Smalls
作詞) Charlie Smalls
原作) Lyman Frank Baum "The wonderful wizard of Oz"
代表曲) Home, Be a lion, Ease on down the road
音楽 ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出 ) ☆☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆☆☆
【あらすじ】カンザスに住む少女ドロシー。ある日、竜巻に巻き込まれ、気が付くとマンチキンの国にいた。その時一緒に吹き飛ばされた鏡台が東の悪い魔女エバミーンをおしつぶして死んでしまった。そこへ北の善い魔女アダパールが現れ「帰りたい」というドロシーにオズの国にいるウィズに会いに行くことを勧める。ドロシーはエバミーンの銀の靴を履き、黄色い道の案内人に導かれてエメラルドシティーを目指す。その道すがら、脳みそが欲しいかかし、心を取り戻したいブリキ男、勇気を持ちたいライオンと出会い、彼らも願いを叶えるため一緒に旅をする。道中、様々な困難に遭いながらもエメラルドシティーにたどり着く。しかしウィズは願いを叶える代わりに西の悪い魔女イブリーンを殺す事を条件として出す。
みんなとイブリーンの住む城へ向かう。その途中でイブリーンの手先に捕まって城へ連れて行かれるが、まんまとイブリーンをやっつけ、意気揚々とエメラルドシティーへ戻る。しかし、ウィズがいかさまである事が解る。かかし、ブリキ男、ライオンはそれぞれ望む物をそれまでの過程で手に入れていることに気付くが、ドロシーだけは望みが叶えられないことが解る。さらに、ウィズがオズの国にきたときに使った気球でウィズと共に帰ることを提案されるが、これもウィズの裏切りによりドロシーは置いて行かれる。傷心のドロシーに南の善い魔女グリンダが、銀の靴のかかとを3回鳴らせば望みが叶えられることを教える。
【作品について】オズの魔法使いは"智慧と愛と勇気をもって「信じれば願いは叶う」"というテーマを基盤にアメリカ社会では広く根付いている物語で、今もそれを題材とした様々な作品(Wickedなど)が作られている程である。映画『オズの魔法使い』では主に白人により演じられ(ジュディーガーランドなど)ていた。一方、THE WIZは映画ではMichael JacksonとDiana Rossで有名だが、元々はオズの魔法使いのBroadway黒人Musical版として1970年代に誕生した。それまでと異なり"黒人による黒人のためのミュージカル"としてBroadwayで演じられトニー賞を多く受賞しロングラン公演されてきたことは、当時まだ黒人差別問題が根強く残っていた社会にとって、黒人も白人と同様アメリカ社会でのアイデンティティーを示すなど、大きな意義があったと考えられる。
【感想】
・ パンフレットが、冊子になっていなくてばらばらの紙で、袋入り!!びっくり。
・ マチネだからか、観劇にいらしている方の年齢層がかなり高かった。前回はAKBグループファンとおぼしき若い方々が多かったので、ちょっと意外。
・ 全体的にスッキリしていた。ちょっとした小細工が少なくなってテンポが良く。ただ、ウィズが心変わりするシーンでは、あまりにあっさりと心変わりをして、そのプロセスというか「どうして考えを変えたのか」という部分の共感がしにくくなってしまったかもしれない。
・ 最初の自宅シーン、洗濯物の干され方といい室内のインテリアといい、カンザスの方田舎の家というより日本の団地という風情。なのにおばさんもおじさんもアメリカ風にしていて、ちょっと中途半端な感じがして違和感。
・ エリアンナさんの歌唱力は本当にすごい。聞き惚れてしまう。開幕してすぐ、彼女のソウルフルでパワフルな歌でグッと"WIZ"の世界に引き込まれていた。
・ 黄色の道の案内人を今回は仲宗根梨乃さんが演じていらっしゃる。そこに女性らしいさというか、ただ案内するだけでなくそばでそっと見守っている雰囲気だった。
・ 今回は田野優花さんがドロシーを演じていた。等身大でまさにドロシー。思春期の不安定さの中に、無邪気でぴょんぴょん跳びはねていたのか可愛らしい。彼女はAKBの中でもまだまだ若手でそこまで中心の存在ではないのだけど、宮本亜門さんが仰有っていたように、オーディションの過程でもどんどん成長していっていたし、やればやるほどまるでスポンジのようにものすごい勢いで吸収していったのだろう。 歌に表情があったのが印象的。まだまだ荒磨きだけれど、一番肝心なものを持っているのかな、って。伸びしろがある分、これからもっともっと成長していくと思うし、是非歌も演技もダンスも、これからに期待。
・ グリンダは、前回の”聖女”的なグリンダと違ってフランクで、おそらく小柳ゆきさん自身により近い演技をされていたのか、とても自然だった。"Believe in yourself"では、舞台セットが宇宙のような演出でとても美しく、大きな何かに包まれている様で、ソウルフルな歌がとても際立っていた。
・ 岡本知高さんのイブリーンは、男性目線から観る”嫌な女"という感じで"女の嫌みのある色気”みたいなものが薄かった。ソプラニスタならではの歌で、高音で相手を威圧していた感じ。
・ 前回はその「役」よりも「役者さん自身」が強く出ていたのだけど、今回は作品に寄り添った感じがした。
会場) シアターオーブ
上演日程) 2014.11.1 – 24
主催) PARCO, TBS, HORIPRO, TOKYO FM, ぴあ, TOTAL STAGE PRODUCE
主な出演者) Adam Cooper, Stephane Anelli, Amy Ellen Richardson, Maxwell Caulfield, Olivia Fines, Jacqueline Clarke, Paul Grunert
Screenplay by Betty Comden and Adolph Green
Song by Nacio Herb Brown and Arthur Freed
Director) Jonathan Church
Choreographer) Andrew Wright
Designer) Simon Higlett
Lighting Designer) Tim Mitchell
Sound Designer) Gareth Owen
Video Designer) Ian William Galloway
Casting Director) Jill Green CDG
Music supervisor / Director) Robert Scott
Orchestrations) Larry Wilcox and Larry Blank
Associate Director) Cameron wenn
Assistant Choreographer) Kelly Ewins Prouse
Original Chichester and London Casting) Gabrielle Dawes CDG
代表曲) ”Singin' in the rain", "You are my lucky star"
音楽 ) ☆☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆☆
演出 ) ☆☆☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆☆☆
【あらすじ】1920年代のハリウッド。サイレント映画全盛期であった。俳優のドン・ロックウッドと女優のリナ・ラモントは共に売れっ子で人気があり、スター同士のカップルと世間ではもてはやされていた。しかし、実際にはリナが一方的に追いかけているだけで、ドンは辟易していた。しかし、商売のため、とそう装っているだけだった。ある日、ドンはまだ駆け出しの舞台女優であるキャシーと出会い、恋に落ちる。
時代はトーキーへと流れ、ドンとリナの最新作も急遽トーキーに変更することになった。しかし、リナはあまりに酷い声で、とてもではないけど一般上映することは無理。そこでミュージカルに作り替えることになり、内緒でリナの声をキャシーがアテレコすることに。しかし、リナにそのことがばれ、危うくキャシーのこれからのキャリアが台無しになるところだったが、皆の機転でリナの声が酷いこと、本当の素晴らしい声の持ち主がキャシーであることをばらす。
【感想】
・古くから映画でとても有名な作品で、様々なところに最新の技術を用いられてはいるものの、映画の世界が鮮やかに描かれていた。だから、基本的に今の流行のスペクタクルな感じはないのだけど、とても華やかで、決して古びれない。
・ストーリーは全体を通して映画よりもコミカルに描かれており、それがイギリスらしくとても小粋でさりげなくて、全編を通して飽きさせることがなかった。
・歌に関しては、必ずしも『最高に上手!』という訳ではなかったが、今の普段ふと聞こえてくるレベルに比べればはるかに上手で耳障り良い。曲がとても明るいので、見ていて思わず笑顔がこぼれてくる。
・踊りについては、やはりこれもミュージカルの古典らしく、タップダンスが随所に見られ(映画を踏襲している)、今時のダンスではないところがこれまた良い。タップの刻むリズム感がこちらにも伝わってきて、とても楽しい。また、アダムクーパーの踊りや所作はとても美しいのだが、他の人達とのタップダンスの時には逆にその美しさが少し私は気になった。十分に素晴らしいダンスなのだけど、元々のバレエの癖が染みついているのか。肩の落とし方とかなのだろうか?やはりタップは、肩の力をすとんと抜いて足だけが神業のように動くあの踊り方のほうがそれらしくて良いと感じた。
・やはり、良い作品というのは、時代を経ても十分にその良さが見ている人間に伝わるのだな。本当にとてもとても楽しめた。雨が降ったら、ついみんな踊り出したくなるような、そんな作品だった。
会場) 東京国際フォーラム ホールC
上演日程) 2013.12.19 – 29
主催) テレビ東京・キョードー東京
主な出演者) Peter Straiker, Anna Hawkins, Manaia Glassey-Ohlsen, Helen Moulder, Edward Newborn, Chris Green, Michael McLean
Director) Michael McLean
Producers) Stewart Macpherson, Tricia Macpherson
Company Manager/Tour Manager) Tricia Macpherson
Production Manager) Wayne Ashton
Stage Manager) Kathryn Osborne
Head of Props) Loren van Gent
Head Mechanist) Paul Noble
Head of Lighting) Peter van Gent
Head of Wardrobe) Princess Barry
Head of Sound/Operator) Mark Corbett
Head of Wigs) Elizabeth McCauthy
Produced for London stage) Ken Hill
Originally Produced ) "Le Fantone de l'Opera" by Gaston Leroux
代表曲) ”While Floating High Above", "Ne'er Forsake Me, Here Remain"
音楽 ) ☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出 ) ☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆
【あらすじ】「幽霊が住んでいる-」オペラ座の舞台裏ではそんな噂があった。マダムジリーらはこの幽霊対する慣習を守るように新しい支配人に全く取り合う気はない。その後、無名のコーラスガールであるクリスティーヌが主役カルロッタの代役をつとめたが、その舞台で死傷事故が起きる。新支配人の息子であるラウルは、クリスティーヌの恋人だが、彼は恋人の楽屋を訪れた際、クリスティーヌが誰かと話しているのを聞き嫉妬し、彼女を解雇する。しかし、カルロッタが喉の不調のためにどうしても歌えない、ということで、クリスティーヌが声だけの代役を務めることになったノだが、その舞台でもまた大きな事故が起こる。クリスティーヌは幽霊=怪人のことをラウルに話し、共ににげることを誓う。それに気づいた怪人は嫉妬に狂いクリスティーヌを誘拐する。謎めいたペルシャ人と共に皆でクリスティーヌを捜す。地下の秘密の場所でクリスティーヌを見つける。怪人は元々そのペルシャ人の兄弟で、家族に恨みを持っていた。結果として追い詰められた怪人は自殺する。
【感想】
・ミュージカル"オペラ座の怪人"には幾つかバージョンがあって、ケンヒル版は一番元祖の作品。ロイド=ウェッバー(以後、ALW)もこの作品がきっかけで、今世間で一番有名な"オペラ座の怪人(ALW版)"を作ったと言われている。
・原作は元々新聞に連載されていた小説だとのこと。
・やはり、どうしてもALW版が根ざしてしまっているから比較になってしまうが、あちらがとても叙情的で登場人物の心の揺れや感動を音楽にも強く表現しているのに対して、おそらく原作にとても忠実に作られた作品なのだろう、と感じる。歌だけで進めるわけではなく台詞もあり、割と単純に話が運ばれていわゆる一般的なミュージカル像と同じように軽やかで時折コミカルが組み込まれている。クリスティーヌもALW版のように聖女みたいではなく、良いところも人間の陰な部分も含めて普通の人間味のある役として描かれている。怪人も、ミュージカルの作者の解釈の違いなのだろうが、悲哀に満ちた部分よりもエゴの強さが全面に押し出されていた。だから、ALW版のような感動を(無意識だとしても)求めてしまったとしたら、この作品は物足りなく感じてしまうかもしれない。残念なのは、演出の問題なのかわからないが、折角上手く話を進めているのに、コミカルな部分の入れ方が時折悪くて、何ともチープに見えてしまう時が何度かあったこと。少し言いすぎになるかもしれないけど、歌の上手い"プロの歌手"が『学芸会』をやってる感じに見えてしまう。とてももったいないと思った。
・歌は実在のオペラの楽曲がふんだんに組み込まれているとのことだが、確かに、役者(歌手?)達はクラシックをベースにしてきた人達が多い。しかし「あともうちょっと!おしいっ!」って感じる事もあったけど、全体を通して歌は聴いていて心地よかったです。はい。
・心にぐっと来るシーンとして挙げたいのは、地下の湖をクリスティーヌを怪人が船に乗せてゆくシーンで、真ん中の幕があいているところを、湖面を表しているドライアイスが弧を描いてふわ~っと奥から流れ出て広がって行くところ。美しさに思わずため息が出た。
・と、ここまであまりポジティブではない文章になってしまったけど、個人的にはトータルとしてはそれなりに満足のいく作品でした。"流行り物"と違ったし、私はやっぱり古典が好きだから。

会場) Kölner Musical Dome
上演日程) 2013.8.20 – 25
主催) BB Promotion, annerin productions
主な出演者) Iain Hornal, Ryan Coath, Ben Cullingworth, Paul Mannion, Michael Bramwell
Scenic Designer) Tim McQuillen Wright
UK Lighting Designer) Humphrey McDermott
Sound Designer) Gareth Owen
Video Designer) Duncan McLean
Original Video Designer) Darren McCaulley, Matieu St-Arnaud
Production Manager) Patrick Molony
Production & Creative Director) Scott Christensen
UK General Management) Jamie Hendry Productions
Musical Supervisor) John Maher
代表曲) SHE LOVES YOU, TWIST AND SHOUT, YESTERDAY, STRAWBERRY FIELDS FOREVER
音楽 ) ☆☆☆☆
ストーリー)
演出 ) ☆☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆
総合 ) ☆☆
ビートルズの昔の映像を脇で流しながら、
役者が全く同じように彼らの一挙手一投足を真似しながら、歌い続ける。
テレビもあれば、コンサートのもあり。
いい歌がおおいね。
客層はおじさまおばさまがたがほとんど。
まさにその時代に青春を送った方々が懐かしく思い出すためにきたんだろうね。
ただ、両隣のおばさまがたがノリノリで、歌い出したりして、
いやぁあの、私はあなた方の歌を聞きにきたわけじゃないので…。
勘弁してください、それは。
でも、
それだけファンにはたまらない作品なのでしょうね。
劇場) Komödie Düsseldorf
上演日程) 2013.7.24 - 9.5
主催) Vertriebsstelle und Verlag deutscher Bühnenschriftsteller und Bühnenkomponisten GmbH
主な出演者) Sascha Wussow, Max Claus, Miriam Horwitz, Hannelore Droege, Julia Streich
演出) Thomas Weber-Schallauer
脚本) Anna Bechstein
舞台美術) Bodo Wallerath
衣装) Sabine Weber-Schallauer
原作) Anna Gavalda "Ensemble, c’est tout"
その他)
音楽 ) 評価しない
ストーリー) ☆☆☆
演出 ) ☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆
総合 ) ☆☆☆
【あらすじ】パリの風変わりなアパルトマンでの、チャーミングでとても軽妙かつ愛に満ちた物語。女性とバイクが大好きなコックのFranck、喧嘩すると徹底的だが分け隔てなく人を愛する天才であるPhillibert。ある日Phillibertは、芸術家を目指し清掃婦として生活の糧を得ているCamilleと出会う。Camilleは酷い風邪をひいていたところをPhillibertに助けられ、アパルトマンにそのまま同居することになる。日々忙しく働きストレスを溜めていたFranckは反対していたが、次第にお互いを受け入れるようになる。だが、彼は入院中の祖母Pauletteを引き取ることになったことから、カオスな生活が始まる。モダンではちゃめちゃでユーモアのある大都市の物語。人生のすばらしさを笑いと共にお届けしている、ちょっとオシャレで繊細なラブコメディ。
【感想など】
・これは原作は”Ensemble, c’est tout”というフランスの小説で、「幸せになるための恋のレシピ(日本語題名) 」という名前で映画化されているみたいですね(これを書くために調べるまでシラナカッタ~)。
・この作品については全く知識がなかったのですが、ちょっとこじゃれたフランス的な物語だなぁと思っていました(舞台がパリだしね)。そういう色眼鏡をかけずに"ドイツの作品"として見ていたせいか、何となくぼやっとしてピンと来なかったかな。
・いずれにせよ、現地のストレートプレイを見るには大幅に不足していた私の語学力が一番の原因なので、もっと頑張ります。勉強。

会場) シアターオーブ
上演日程) 2013.5.29 – 6.9
主催) キョードー東京、ぴあ、ニッポン放送、TOKYO FM、テレビ朝日
主な出演者) Danyel Fulton, Brian Crawford Scott, Jason Moody, Carl James, Billy Lewis, Mary Kate Morrissey, Merissa Czyz, Anne Markt,
演出) DIane Paulus
振付) Karole Armitage, Christine O'Grady
演出補) Christine O'Grady
作曲) Galt MacDermot
脚本&作詞) Gerome Ragni & James Rado
Produced for the Broadway stage) Michael Butler
Originally Produced ) the New York Shakespeare Festival
代表曲) Aquarious, Let the Sun Shine in, Hair, Good Morning Starshine
音楽 ) ☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆
演出 ) ☆☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆☆
【あらすじ】New York。様々な人種、性別のヒッピースタイルのトライブ達が集い、理解と調和に満ちた時代の到来を謳歌している。ラブ&ピースの時代。ベトナム戦争反対運動が激化する中、自分はどの道を選ぶべきか、ジレンマに苦悩する若者。そんな中、徴兵令状が彼の元に届く。そして彼はベトナムへ出征する。残されたトライブ達は、抗議行動を続ける。
【感想】
・始めに薄い幕が覆ってあり、始まると同時にそれが上からバサッと落ちてくる。セットは割とシンプル。でもそこを上手く使って色々な場面に見せていた。
・出演者は割と頻繁に舞台から降りてきて、話しかけてきたり、会場を上手く巻き込んでいるように感じた。今回、最前列で観劇したのもあるからか、とても素晴らしい一体感を味わうことが出来た。また、役者さん達の息づかいや声やそのパワーを全身で感じることが出来て、とても感動した。とにかく歌の迫力が凄い。どうしてあれだけの声が出せるのだろう?本当に声のパワーが凄かった。あれだけの声が出せるのはBroadwayではきっと大前提で、それ以上のパフォーマンスを求められるのが当たり前、なのだろう。おそらく日本では、あのレベル合ったら相当上のレベルとなり、むしろBroadwayの最低限のレベルが、日本では最高点の目標になっているのでは?と思うと日本もまだまだだなとか考えちゃったり。
・元々この作品は昔とても話題になった作品。『ミュージカルの名作』として、数曲は昔からたまに耳にすることがあるくらいメジャー。でもその時代を反映したちょっと小難しい内容だとも。ロックとミュージカルの融合というのは当時としては前衛的であった。”HAIR"という題名にあるとおり、髪型の自由や長く伸ばすこととかが自由の象徴でもあった。また、演出上その場にでている出演者が"生まれたままの姿""になるシーンがあるのだが(日本ではやらないのでは?と思っていたら実際にはやっていた)、全然エロティックではなく、その衝撃性を通して心に訴えかけてくる事も、それを助長していた。
・RENTが当時"現代版HAIR"と表されている記事をどこかで見たのだけど、その時代の若者達の苦悩、自由を求めるココロを描いている意味で、確かにそうだなぁと納得。
・Let the Sun Shine in は在独時、Volkshochschule(市立のカルチャースクールのような物)のMusical Chorのクラスで初めて知った曲。HAIRが好きな人がいて、他にも数曲レッスンしたり。それ以来わりと好きな曲なのだけど、まさかあんな状況の曲だとは思わなかった。それまで割とニュートラルにみていたのに、最後の最後、自然と涙が溢れてきた。自分でもなんだかよくわからなくて、その感情とか説明できないのだけど。そしたら出演者も数人涙を流していることに気付いて。心にずどーんと来たかんじ。忘れられない。

会場) シアターオーブ
上演日程) 2013.2.27 – 3.17
主催) Bunkamura、日テレ、朝日新聞、Harmony JAPAN、SUNRISE Promotion Tokyo、イープラス
主な出演者) Matt Laurent, Alessandra Ferrari, Robert Marien, Richard Charest, Yvan Pedneault, Ian Carlyle, Elicia MacKenzie
演出) Gilles Maheu
英語詞) Will Jennings
振付) Martino Muller, Alain Lortie
作曲) Richard Cocciante
作詞) Luc Plamondon
原作) Victor Hugo “Notre Dame de Paris”
企画) Enzo Products Ltd.
代表曲) The Age Of The Cathedrals
音楽 ) ☆☆☆☆
ストーリー) ☆☆☆☆
演出 ) ☆☆
俳優 ) ☆☆☆☆
総合 ) ☆☆☆
【あらすじ】15世紀末のフランス。クロパン率いるジプシーの一団がパリに来るが、ノートルダム大聖堂の司教フロロは彼らを嫌悪し、近衛隊長のフェビュスに追い払うよう命令するが、その一団にいたエスメラルダに惹かれる。年に1回の祭りで最も醜いものとしてノートルダム大聖堂の鐘付き男カジモドが選ばれる。このカジモドは幼い頃捨てられていたのをフロロが育てた男だった。エスメラルダに惹かれたフロロはカジモドを使って誘拐しようとするが、エスメラルダはフェビュスに助けられる。エスメラルダとフェビュスは密会の約束をする。ジプシーの巣に戻ったエスメラルダは、吟遊詩人のグランゴワールの命を助けるために形だけの結婚をする。一方、カジモドは失敗が原因で捕らえられるが、エスメラルダは醜い彼を怖いと思いながらも優しくお水を飲ませる。そのことで一途に恋心を募らせるカジモド、聖職者の為に結婚が許されないことで悩むフロロ、婚約者がいて両方の女性への思いに苦悩するフェビュス。そんなとき、エスメラルダと密会したフェビュスが何ものかに刺される。
エスメラルダは濡れ衣を着せられ投獄される。フロロは拷問して罪を認めさせるが、実は真犯人はフロロ。「自分のものになれば助けてやる」とエスメラルダに迫るが、エスメラルダはフェビュスを思い続ける。そこをカジモドが助ける。一方、フェビュスはあっさり裏切り婚約者の元へ戻る。カジモドは同時にジプシーの仲間も助けて大聖堂にかくまうが、フロロが兵士達を中に入れ、抵抗したクロパンは落命する。エスメラルダは死刑が執行される。その様子を見るフロロをカジモドは鐘楼から突き落とし、エスメラルダの亡骸を抱きしめながら永遠の愛を誓う。
【感想】千秋楽だったためか、お客さんの層がミュージカルにこなれた方々ばかり。
台詞がなく、歌とダンスで話が進められていく。しかも歌の人はある程度踊ることもあるけど、基本的に役割分担がハッキリしていて、ある意味オペラ的な感じがする。ダンサーは皆一様に身体が良く鍛えられており上手い。スペクタクルで、サーカスの要素も含まれている感じで、素直に「ヒトの身体って凄い!」…と思ったら、シルクドソレイユゆかりの方がスタッフに入っているのね。なるほど。マイクは当然使っているけど、でも歌も上手で迫力がある。それがずっと続くわけだけど、見ている側はパワーを感じすぎてちょっと疲れちゃったかな。
話自体はとてもしっかりしているのはわかる。ただ、とにかくみんなが、ステレオタイプなフランス人的に”なんで?僕悪くないよ”っていう表現での「愛してる~」ばかりを強く表現していて、そればかりが印象に残る。あらすじを読んで把握している人物像とか話とかエピソードが、一方でさくっと演じられてしまっている。これがフランスミュージカルの演出の個性なのかな?
一応感動もしたし、歌は聞き応えあったから満足はしてる。ただ、私個人的には耳に残る曲が一曲もなかったのは残念。






