兵庫県の北端、日本海に面する但馬海岸は、岩礁が連続しており、「世界ジオパーク」にも認定されているそうです。 「竹野海岸の旅」2日めは、前日の晴天が一変して、雨が降り出してしまいました。 そこで、宿が用意した「世界ジオパーク海岸線ドライブ」に参加しました。
最初に訪れたのは、竹野海岸・切浜の海岸線にある、「はさかり岩」。 日本海の荒波によって浸食され、海蝕洞の天井の岩が落ちて、洞側壁の岩に挟まり、洞崩壊の途中の姿を留めています。 ちょうど、カニのハサミに、挟まれたような奇岩でした。
この地方では、「はさまる」ことを、「はさかる」と言うらしいです。
そして、同じ切浜海岸、黒鼻崎の北端にある、「淀の洞門」を訪ねました。 火山活動によって生成された礫岩の亀裂を、日本海の荒波が浸食して出来た、高さ約18m、幅約24m、奥行約40mの、海水が流れ込む海蝕洞だそうです。
昔、大鬼が金棒で穴を開け、そこを根城にした「淀の大王」の鬼集団を、出雲へ帰る途中の、スサノオノミコトが、鬼を退治した伝説が残っているそうです。
そのあと、日本海に面して東西約800mの遠浅の砂浜で、透明度が高く、「日本の渚100選」にも選ばれている、「竹野浜」を訪ねました。 浜の西側の海上に、約1200m、突き出た細長い半島、兵庫県最北端の「猫崎半島」は、まるでキューピットが仰向けに寝転んでいるような形の半島でした。
「竹野浜」の砂浜に建つ旅館。 まるで津波に流されて、浜に残された?ような風景でした。
竹野海岸は、江戸から明治にかけて、「北前船」の寄港地として栄えたことでも知られ、多くの史蹟も残され、「資料館」など見どころいっぱいでした。 ( 4月25日~26日 撮影 )