徳川ご三家のひとつ、五十五万5千石の大藩、紀州徳川藩主の遺跡として保存されてきた庭園と建物(御茶屋、養翠亭)で、国指定文化財・名勝、「養翠園」を散策しました。 1818年から8年の歳月をかけて築かれ、紀州藩の繁栄ぶりをうかがわせる、江戸中期を代表する武家庭園だそうです。
 
 約1万坪の庭園の中に、3千5百坪の海水を引き入れた池を造り、松で囲み、数奇屋造りの「養翠亭」や、表千家の「御茶屋」などが配置されています。 池には、直線状の「三ツ橋」を渡しており、背後に山を借景とした構図は、中国の西湖を模したと伝えられているそうです。
 
 地理的には海辺にありながら、海の景色は取り入れず、山の景色を取り入れた庭園で、海辺にありながら、あたかも山中にいるかの様な、「池泉回遊式庭園」「舟遊式庭園」でした。
 
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 潮の干満に応じて細波が立ち、水面が上下する、海水を引き入れた池は珍しいそうですが、他に東京にある、「浜離宮庭園」もそのようです。 このあと、近くにある「紀州東照宮」を訪ねました。
                                          ( 3月15日 撮影 )