今日はなぜか急にイルカの魔法にかかった時のことを綴ろうと思う。

 

私の夫は船が大好きで、特にセイルボートに夢中でした。

ほとんどオタクの域にあり、時間とお金をほとんどつぎ込んでました。

お陰で家計は火の車。

でも子供たち4人とも、かけがえのない冒険をたくさんすることができた。

 

私が長男を2日の陣痛の末、帝王切開で出産してからやっとこさ普通の人間っぽく生活ができるようになった頃、当時、半分所有していたセイルボート(日本語ではヨットというのかな?)に新しいオーナーが見つかった。

 

愛しい娘を嫁に出す気持ちか?

長年囲ってきた愛人とついに別れ、新しい旦那に託す気持ちか?

 

サンフランシスコから、新しいオーナーが住むLA近郊のニューポートビーチまで

陸路で700キロ、海ではわからない距離を長さ10メートルほどのヨットで行くことになった。

 

ゴールデンゲートブリッジ手前のサウサリートと言う港で一晩泊まって、日の出前の引き潮のタイミングで外海へと出る予定。まだ静かな港にいるうちからもう船酔いの気配が。。。月齢4ヶ月の乳飲み子と一心同体、どうなることやら。あの時に船を降りていたらよかった〜と思い続けること4日間。。。

毎日水分以外は口にできず、オムツを変えようと起き上がるたびに嘔吐用のバケツを抱えて、それでもチチに吸い付いてくる赤子のためにせっせと水分を取る日々。。。

 

途中、白マグロが釣れた〜!2匹目は引き上げる途中にサメに半分齧られたー!

なんて言うのが聞こえてきたけど、私がオムツを当てたいくらい起き上がれなかった私は、外の様子など全くどうでもよかった。

でも、イルカが現れたら何時でも起こしてね。と言っておいた。

ついにその瞬間がきた!バケツを抱えながら外のコックピットに初めて這い出た私。

 

夜が明けたばかりの紫色の海にイルカの群れが船の周りを囲んでいるーーーー!!

船と一緒にたくさんのイルカが泳いでいるーーーー!!

ウインクしてくれてるーーーー!!

へ先に輪を描くみたいにくるっとジャンプして遊んでるーーーー!

 

初めて目にした外海は、ふるさとの夏のブナの原生林を思わせるほどの緑色に変わっていた

 

海ってこんなに緑色なんだね〜と、感動しながら海男の夫と久しぶりに語らった。

その瞬間から私の船酔いはスッキリと消えて、釣れた白マグロのスープを食べて、残りの二日間ほどの船旅を満喫できた。

 

LA沖のチャンネル諸島に寄って、フェリーで訪れるリゾート気分の皆さんを尻目に

4日間吐き続けた私はシャワーを浴びてやっと文明に戻ってきたのであった。

スノーケリングも堪能して。。。

 

イルカの魅力はその美しい形や愛らしさ、賢さだけではない。

高次元の宇宙存在なんだと思う。

自分の本来の姿、本当の自分に一瞬でチューニングしてくれる。

イルカの群れを見た時の感覚を覚えておこう。

そして思い出すたびに、本当の自分の至福の私に戻るコンパスとしよう。