佐野眞一『渋沢家三代』文藝春秋新書。読了。
おすすめ度4 大河が始まる今がタイムリー
難易度2
今年の大河ドラマ『青天を衝け』が2月14日から放送開始ですね(´・ω・)
今回の主人公渋沢栄一は福澤諭吉に代わり新一万円札の顔に内定している人物。
*福沢諭吉関係の書籍は以前かなり紹介したので、ブログを検索してみてください!
日本近代資本主義の父として有名な人物ですが、世間的な認知度があまり高くないですね(^_^;)
僕の教えている生徒たちはことごとく渋沢栄一って誰という感じですし(^_^;)
*そんな彼らも栄一がもっと欲しい!とかいうことをちょっとしたらいうんでしょうか?
にしても、お金持ちは諭吉をたくさんもっているというのが、栄一をたくさんもっているというのに変わったときどういふに僕らの日常会話はどう変わるんですかね?
金の猛者ケイ〇~〇!と叫べなくなるのでしょうか?
そんな渋沢栄一がどんな人生を歩んだのかを知るのに本書はオススメです!
農家の長男として生誕、過激派攘夷派青年から一橋家への仕官、パリ留学、大蔵省勤務、民間での活躍と渋沢栄一の生涯の歩みを一通り知ることができます。
*渋沢本は他に童門冬二先生の本にもあたろうと思っています。
*栄一は自身が仕えた慶喜の伝記を編纂していますね!
また、渋沢家は子、孫のエピソードも面白く、そのことにも本書は言及しています。
息子の篤二は放蕩息子で廃嫡の憂き目にあい、孫の敬三は大蔵大臣、日銀総裁として活躍しつつも、民俗学に多大な貢献をした人。
*宮本常一は渋沢のおかげで研究を大いに進められましたね!
すごい血筋です。
ちなみに栄一の娘の婿は東大教授や大蔵省の人間。
また、親戚筋には澁澤龍彦もいるという。
*澁澤龍彦は渋沢家の放蕩DNAを引き継いだみたいですね~。
なんか本当華麗なる一族です(*´・ω・`)
けど、渋沢敬三以降は没落してししまいました。
*本書ではトーマス・マンの『ブッテンブローク家の人びと』になぞらえて紹介されていましたね!
栄一と争った岩崎弥太郎の三菱が現在でも健在なのを考えると感慨深いです。
栄一はお金持ちになっても独占しようとせず、機関産業に手をつけなかったことが大きいようです。
彼はお金持ちでありながら、社会の健全な形を考えてようです。
その成果は『論語と算盤』に表れています。
*西洋だとアダム・スミスが健全な資本主義の基礎に道徳感情があるべきという議論を展開していましたね!
渋沢栄一を知るのにいいタイミングだと思うので、興味のある人は一読を!
あっ、ちなみに2月20日(土)に渋沢栄一の『論語と算盤』の読書会を実施するので興味ある人は連絡してください!
*こういう系図は個人の歴史を知るうえで必須ですよね。
コメントは気楽にお願いします!
*読書会・映画雑談会のイベント等に参加していただけるとブログ以上に面白い情報をお伝えできます!
*2月、3月は個人的理由で変則的な開催になりそうです。参加希望者は直接僕に連絡してください!
2月の読書会では今年の大河でも取り上げられる渋沢栄一を扱うのはありかなと思っています。
現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)
Amazon(アマゾン)
770円
2月は他にも田中優子先生の江戸論の何かを読もうかなと今のところ思っています!
未来のための江戸学 (小学館101新書 52)
Amazon(アマゾン)
50〜14,729円
江戸はネットワーク (平凡社ライブラリー)
Amazon(アマゾン)
1,100〜8,324円
2月6日(土)10時からzoomにて映画雑談会を実施したいと思います!
作品は庵野秀明監督『シン・ゴジラ』です!
*過去どんな雑談会を開催したか気になる人はこちらの記事を!
映画雑談会のお知らせ!映画を楽しく語っちゃいましょう(^o^)
*オンライン家庭教師始めました!
オンラインにて期間限定の家庭教師をやろうと思ってます。
コロナ休校期間中の学校課題のサポート等をします。
興味のある方は次のブログ記事をお読みの上、連絡お願いします。
早稲田政経卒によるオンライン家庭教師はじまります!
教養を深める作業は中々一人でやっていてもつらいですし、分からないことも多いので一緒に楽しく学んでいきましょう!
古典などの難しい本に挑戦したい人、本について真面目に語りたい人、一緒に学ぶ仲間を見つけたい人、コツコツ教養を深める場が欲しい人etc
大歓迎です!