『フランケンシュタイン』は小説の技巧に溢れてる!?んでもって、作者は激動の人生を歩んだって! | チャンクロブックスー教養人への冒険

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廣野由美子『批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義』中公新書。

 

 


おすすめ度5
難易度2

 


小説『フランケンシュタイン』を通して、小説技法チェック、アンド、作品の深読みを具体的に例解した一冊。

読んでて、『フランケンシュタイン』って、小説技法の宝庫なんちゃうと思えてきて、この技法を意識するとこんな読みもこの作品では可能なんだと目から鱗の体験がしばしば( ゚Д゚)

にしても、『フランケンシュタイン』の作者メアリー・シェリーの人生はドラマチックだよな。

 

*メアリー・シェリーの肖像画 どこから『フランケンシュタイン』のアイデアが湧いてできたんだろうっていう人ですよね。

両親がインテリかつ急進派という何か社会にインパクトを残すことを運命付けられているかのような生い立ち。

 

(父は『政治的正義』の著者ゴドウィン。母は女性の権利を擁護したメアリ・ウルストンクラフト。フェミニズム界隈ですごく有名な人ね。) 

 

*父のウィリアム・ゴドウィン

 

*母のメアリ・ウルストンクラフト

 

 

恋愛は妻持ちだった詩人シェリーと駆け落ち。んで、10代で出産と『フランケンシュタイン』の脱稿って、おいおい色々激動の人生歩んでいるやろ( ゚Д゚)


というか、10代で『フランケンシュタイン』書いているんかいとつっこみをいれずにおれません。

 

*『フランケンシュタイン』1831年改訂版の内表紙 wikiより

けど、こういう脱線じみた話が作品にどう影響与えていたのかも本書では紹介されており、小説を読む楽しさが倍増しております🐱

 

*『フランケンシュタイン』の訳はたくさんあります。

 

 

 

 

フランケンシュタインのイメージはこんな感じ?

 

 



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