アルバムレビュー
第1回
La'cryma Christi
「Sculpture of Time 」

記念すべきアルバムレビュー第1回目は
先日僕がリマスタリング盤を買ったばかりのラクリマの1stアルバムです。
ラクリマは演奏や楽曲構成も凝っていて、是非良い音で聴きたい!!
という情熱の余りリマスタ盤のアルバムを全部購入してしまいました。
原盤も持っていましたが、音質の向上は思っていたよりも感じられず…笑
ですがリマスタリングされた事によりドラムやベースの低音域、音圧が増した印象です。
シンバルやギターの高音もより響くようになっており、コンポ等で聴くと原盤よりも広がりのある音像に変わったと思います。
まあ、リマスタリング盤の音質の話はこれくらいにして。。。
さて、本作品は上記にも書いたように
ラクリマがメジャーへ行ってからのファーストアルバムとなっております。
1997年にリリースされた作品とは思えない程、音が洗練されている…
全くと言っていい程、楽曲や演奏に古さを感じさせません。
聴く者にポップでキャッチーな印象を抱かせながらも、一曲一曲がマニアックでプログレ要素も強く感じさせるバンドです。
ボーカル TAKAによる異国情緒溢れる歌詞にもこのバンドの強い個性を感じます。
キャッチーかつマニアックなメロディ、テクニカルな演奏を得意とする彼らだと思いますがこのアルバムでも これでもか!
というほど才能を炸裂させています。
1 Night Flight
感想 冒頭を飾るオリエンタルな楽曲。
ヴィジュアル系という情報だけでこのアルバムを初めて聴いたのなら
イメージとの違いに驚くのではないでしょうか。
心地よい浮遊感のある楽曲です。
アルバムの世界への入り口としてピッタリだと思います。
1度で良いから夜の飛行機で聴いてみたいなぁ…
2 南国
感想 詩と楽曲がとてもマッチしていると思います。
楽曲も詩も異国感に溢れてるんですよね。
南国っぽさ漂うアルペジオも素敵。
シングル曲なだけあってキャッチーで聴きやすいです。
暑いと聴きたくなる一曲。
僕はBメロのアルペジオが可愛いくて、そこ来るの待っちゃいます笑
名曲だと思いますが今の時代にはウケないのかなぁ…
3 Sanskrit Shower
感想 南国のアウトロと繋がっていて畳み掛けるよう始まります。
アルバム曲ながら、PVも作成されていますね。
これのPVの主役はSHUSE!
かっこつけて運転する彼に何故か大笑いしたのを覚えています笑
PVの話はこの辺で…
洒落たBメロから解放感のあるメロディアスなザビ。
最高です‼
個人的に大ザビでほんのり鳴っている
HIROのメロウなギターフレーズがツボで、つい世界観に酔しれてしまいます。
最後の展開もGood!
4 Ivory Trees
感想 記念すべきメジャーデビューシングル。
まさに始まりを感じさせるイントロ。
ただ、キャッチーでポップな曲になっていないのが彼等のすごい処だと思う。
とてもエネルギッシュで、当時のバンドの勢いも感じます。
終わり方もラクリマらしさ全開。
天気の良い日に外で聴くと滅茶苦茶気持ちいいです。
5 Angolmois
感想 アコースティックギターの音色と
怪しげなアルペジオで始まります。
重苦しい空気感漂うプログレ要素の濃い楽曲です。
一見単調に思えるかもしれませんが、とても精密。
こんな楽曲を奏でるヴィジュアル系はラクリマ以外居ないのでは。
聴けば聴く程、この楽曲の持つ[毒]が癖になります。
6 Letters
感想 海岸沿いで聴きたい爽やかな楽曲。
キャッチーで明るい曲調ながら、詩の内容は不倫を描いています。
これ大好きっす。もうホントにツボです。
ギターもベースもドラムも全部最高です。
このアルバムで一番初めに惚れたのはこの曲だっけなぁ…
ワルツのような間奏から,転調して広がりのあるギターソロという展開は
何度聴いても圧巻。
とてもキャッチー故に飽きさせない工夫を感じます。
7 偏西風
感想 言わずもがな名曲です。
これだけの名曲が表題曲ではなくカップリングなんですから。
ラクリマはニクいバンドです(笑)
イントロの美しくも憂いを帯びた音色が印象的。
全体的に霧がかった風景が浮かぶような、そんな雰囲気を持っているように感じます。
アウトロの絡み合うツインギターは必聴です。
初めて聴いた時はこの独特な世界観に驚きました。
偏西風という謎のタイトルで聴かず嫌いしている人は損!
今のヴィジュアル系シーンにも残したい名曲です。
8 ねむり薬
感想 ワルツのようなリズムでゆったりと流れる楽曲。
ワルツのような というよりワルツなのかな。
ねむり薬というだけあって本当に眠りを誘うような曲です。
ただ、それはつまらなくて眠たくなるという意味ではありません。
綺麗なアルペジオ、心地よく響くドラム。
決して展開の多い楽曲ではなく、分数も8分もあるにも関わらず
一切ダレさせることがない。
いつの間にか曲が終わっている なんて事がよくあります。
そして気になるのは詩の意味。
何度も歌詞ガードを読みましたが謎が多い…。
ラストの子ども達の合唱が美しくも何処か不気味です。
そしてそのバックでなんか言ってるTAKA(笑)
9 THE SCENT
感想 こちらもシングル曲。
この曲の清涼感のあるアルペジオ最高です。
歌詞の白夜の鳥籠の意味も気になりますが
V系的にもオールオッケー♪という事で(笑)
これも太陽が眩しい日に聴くととても良いです。
詩の内容は別に夏とは関係無いのだけど
曲調からか個人的には夏ソングに感じてしまいます。
大好きな曲です。
10 Blueberry Rain
感想 大人っぽい雰囲気のある曲だなぁ…
少し切ないメロディが心地良いです。
ミディアムテンポで進む中、途中でテンポダウンしたりと
メロディアスかつマニアックなラクリマらしさを感じさせます。
情景が浮かぶような詩もとても良い。
明るくもないし暗くもない。
悲しくもないし嬉しくもない。
なのにこんなにも胸に染みるのは何故でしょうね。
ラストは 「night flightに行こうよ」
というフレーズで終わります。
アルバムのラストに一曲目のタイトルを詩に入れてくるというなんとも凝った作り。
そんな事歌われたらまた一曲目から聴きたくなりますよね笑
僕もこうして感想を書きながら
このアルバムを聴いていたのですが
改めてとても魅力的なアルバムだと思いました。
中身の濃いアルバムなのに聴きやすさもあり、
また聴こうかなと思わせるアルバムです。
是非、一家に一枚どうぞ。
満足度 91点
10代~20代へのオススメ度
★★☆☆☆
30代~50代へのオススメ度
★★★★★
レア度(通常盤) ★☆☆☆☆
レア度(リマスター盤) ★★★☆☆