時間でした
今回の演目は、前回のとはだいぶ違って、ハラハラドキドキのスリル満点なアクロバットを見せる作品だった気がします。
凄い技をさらっとやるのではなく、がっつり見せる感じかな。いかにもサーカスって感じでした。
だからティッシューとか見なかったな。
演者の技術と集中力を見たって感じ。ハラハラしながら、キャーッとかワーとかいっぱい言ってたかも。
まずは、バランスとマニュピレーションに圧倒されました。軟体と同時に相手を支える強度の両方を持ってるって凄いです。
クーザの見どころとも言われてる大車輪みたいなやつも、凄かった。
巨大な回転するリングと絡んだパフォーマンスは、今にも足を踏み外して落ちるんじゃないかと、声を出さずには見てられなかったな。
でも私が感動したのは、高く積み上げた椅子の上で行われるハンドバランスです。
繊細で美しい空間だったな。
まずは男性1人と台と椅子を持った人達が出てきて、男性が台の上でバランス技をすると、一つずつ椅子を手渡します。
徐々に椅子は高くなり天井近く、観客は彼を見上げ、真っ暗な舞台にサスがあたって、高く積み上げられた椅子と彼だけに照明があたり、静かに流れる曲がふとやんで、静寂な中、彼が大技を決めます。
場内が拍手に包まれ、ドラマチックな曲が流れる中、また一つ一つ椅子が取り払われ、彼が少しずつ下界に戻ってくる。
そして全ての椅子が外され、彼が台から飛び降りる。
もう、この演目、全てが綺麗でした。
シルクの凄さは、一流のアスリート達を集め、彼らに技だけでなく観客を楽しませる演技や演出をも徹底させる事だなと思いました。
本当に素敵でした。
夢のような時間をありがとう