きょうだいの「上と下」で

気質が違うように思う。

 

どっちが「良い・悪い」

の話ではない。

 

プライベートの友人では、

「上側」の人も、

「下側」の人もいるけれど

普段の生活で、

意識することはない。

 

でも、

レッスンに来る子どもたちと

接するときは、

なにか、違いを感じていた。

 

「上側か、下側か」

 

うちの教室に

習いに来ていた子どもたちは、

例外はあれども、

「きょうだいの上の方」が

ピアノが上達して、

私と気持ちが通じた。

 

講師として、

不適切なことを言うけれど、

 

「この子のレッスンは楽しい」

「この子のレッスンは苦痛だ」と

いうのがある。

 

苦痛なレッスンは、

私は、とても優しい。

 

優しいのは、

できない人間には

忖度(そんたく)のような

遠慮をしてしまうからだ。

 

心からの優しさではない。

できない人は、腫れ物扱いしか

対処法がわからなかった。

 

やる気のないorできない人間を

本気で相手にしていても

お互い不快になるだけだしと

思っていた。

 

だから、生徒は上手にならないし、

生徒はつけあがる。

 

だから、悪循環にしかならない。

 

楽しいレッスンは、

「きょうだいの上の方」が多くて、

 

苦痛なレッスンは、

「きょうだいの下の方」が多かった。

 

うちの教室の場合は、

発表会などで、

「あの人の妹・弟だから、

きっとすごい演奏するのではないか?」

と言う期待は、

ほぼ、裏切られた事だろう。

 

これは、私の場合の話で、

講師によって、違うと思う。

 

「きょうだいの下の方」の先生は、

「きょうだいの下の方」の生徒とのほうが

相性がいいのかもしれない。

 

現在、兄弟姉妹で

ピアニストをやっている人が

パッと思いつくだけで

何組かいるが、

そういう人の講師は、

きっと、素晴らしい人だったのだろう。

 

私は、均等に教えられない

へっぽこ講師だ。

 

だから、今は、子どもは、ほぼ

教えるのをやめた。