若い頃の話。

 

彼氏とデートをした日、

二人の会話というか、

雰囲気というか、

なにかしら、かみ合わなかった。

 

私は、フラれそうな気配を感じた。

 

帰り道、

 

「もう、これで、

私と会うのは最後

とか、

思ってたりする?」

と、彼に聞いた。

 

私の中では、

「そんなこと思ってないよ」

と、否定してほしい気持ちが

ありつつ、

 

「そうだね、

終わりにしようか」という

答えも予感していた。

 

愛されていても、

フラれても、

私は、ヒロインのはずだった。

 

次の瞬間、

彼は、とても、

冷ややかな表情と声で、

 

「なに?その言葉?

甘えてんの?」

 

と、

軽蔑したように私を見た。

 

その途端、

私は、ヒロインではなくなった。

 

「なに?その言葉?

甘えてんの?」

 

心に冷や水をぶっかけられて、

冷静に、客観的になり、

 

私は、お姫様のつもりが、

みじめなイタイ女だと

気付いた。

 

私は、その言葉を

ふいに、思いだした。

 

 

 

仕組みのせいですか?

企業のせいですか?

コンビニ店員のせいですか?

会社のせいですか?

社会のせいですか?

窃盗と言う言葉を

「(カッコ)」付き

にしたのは、

何か、言葉以上の伝えたいことが

あるんですよね?

 

わたしは、あほやから、

きじのしゅしが

わからなくて

ただ、ぎもん・しつもんを

かいただけで、

なにかや、だれかを

ひはんするつもりはありません。

わたしは、あたまがわるいから、

いみが

わからなくて

しつもんをかいただけです。

 

ただ、

私は、突然、

昔の彼の

冷たい声と、

あのセリフを思い出した。