何年か前に、

たぶん、月間pianoだったと

思うけど、

(間違っているかもしれない)

 

「こういうレッスンが

好きだった・嫌だった」

というようなアンケートの

回答結果が載っていた

記憶がある。

 

その中で、

レッスンで嫌だったこと

の一つに、

「行くたびに、違うことを言われる」

という回答があった。

 

「行くたびに、違うことを言われる」

とは、

どういう「違うこと」

なのか、書いていなくて、

意味不明だった。

 

講師として、

改善もできなければ、

反省もできなければ、

言い訳も、

開き直りもできない。

 

曲を完成させるには、

いろんな工程がある。

 

そして、

同じレッスン生、同じ曲でも、

レッスンに来るたびに、

「状態」が七変化する。

 

① 譜読みすら、できていない状態

② 曲の構成が見えて、譜読みができた状態

③ 弾けるけれど、ミスタッチのみに意識が向かい、

  表情が乏しい状態

④ 人前で弾けるレベルの状態

 

①の状態では、

レッスンする段階にないので、

音楽的指導はしない。

ほぼ放置。

 

②の状態では、

弾きにくそうな箇所の

指番号を確認して、

指運を一緒に考えて

変えてみたり、

 

部分練習をしたり、

私が、出版社の異なる楽譜を

持っているときは、

比べてみたり、

「一緒に演奏について考えてみる」

ということになる。

 

そして、お決まりは、

「ゆっくり、丁寧に練習してくださいね」

 

③の状態では、

どんな音色を出すか、

タッチに気を配ったり、

この作曲家の時代の音の出し方は、

こうなる。

スタッカートでも、

ここのスタッカートと、

あっちのスタッカートでは、

音価が違うとか、

室内楽風に・・・とか、

もっと、軽く・・とか、

もっと、重く・・・とか、

 

そうなると、

疾走感、躍動感も必要で、

「ミスタッチに怯えなくていい」

「間違っても止まらないで~」

と、

私は、

②の段階とは、

違ったことを言い始める。

 

また、①②③では、

「しっかり楽譜を見て」

と言っていたのに、

④の段階まで来ると、

「楽譜を見るな」と、

演奏中に、譜面台から

突然、取り上げたりする。

 

つまり、

 

段階によって、

・ミスをしないように気をつけろ。

・ミスをしてもいいから、

いちいち止まるな。

 

・楽譜をよく見ろ。

・楽譜を見ずに弾け。

 

・ゆっくり練習しろ。

・躍動感をもってスピードを上げろ。

 

と、逆のことを言う。

 

でも、言うことが変わるのは、

当然じゃね???

 

アンケートの不満は、

そういう意味ではないのかな?

 

よくわかんない。

 

こういうアンケートでは、

具体例を載せてほしい。

 

でないと、

生徒の不満点が、よくわからない。