レッスン生の課題は、
必ず、目を通して、
自分でも弾いておく。
でも、
いい加減な性格やから、
あんまり、集中せずに、
「はいは~い」という
感じで流れ作業。
楽譜も、見てるか見てないか
わからん、
うつろな状態の流れ作業。
誰も聴いてないし、
何曲もあるし、
無報酬の残業のような気持ち。
サービス残業だから、
しゃぁない。
それやったら、
やらんでも一緒や!
って叱られそうやけど、
まぁ、
私の儀式みたいなもんやから。
さて、
そういう感じで
モーツアルトのソナタ16番を
弾こうとしていた。
ソナチネアルバムにも入っている、
有名なやつやね。
ど~みそ
から始まるねんな~。
楽譜を開いて、
意識もうろうと、
いい加減に弾きながら、
「そういえば、
全然ページめくってない。
どこ弾いてるんや?」と
楽譜を見たけど、
なんか、自分の弾いてる感じと
違う。
弾きながら、
譜面を見てみる。
ん?
よ~く
自分の弾いている曲に
耳を傾けてみたら、
ソナチネアルバム1番の
ど~み~そ~そそそ
そ~ど~み~ど ど~し
のやつ弾いてた。
それは、
モーツアルトのソナタ
じゃなくて、
クーラウのソナチネやん。
ど~み~そ~
の「み~」を、
間延びさせてたら、
こうなってしまったんやな。
1小節目後半から
間違っとったんか・・。
左手は、どっちの曲も
1小節目は同じやねんけど。
「この曲弾いてるつもりが、
あっち弾いてたんかい!
最初のポジションが一緒やから、
間違って、当然!」
こういうことって、
ピアノやってる人は
みんなあるやんな?
いや、
私は、昔はなかった。
老化現象かな?
1小節目の一拍だけみて、
イントロクイズみたいに、
「あぁ、これこれ」って
楽譜も見ずに弾く。
「あるある」か、
「ありえへん」か。
私は、あるねん。
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