レッスンしていると、

「家では弾けてたんです」

と言われることが、

ちょこちょこある。

 

ここからは、

私の妄想劇場。

 

妄想劇場

① 私は、昼ご飯に、

肉じゃがを作って、

「おいしく」

一人で食べている。

 

② 突然の来客

・割烹の料理長(男)と、

・料理研究家(女)の夫妻。

 

⓷ ご飯をふるまう状況になり、

鍋に沢山作っている

「肉じゃが」を

出すことになる。

 

④ ここで、ハタと気づく。

 

さっきまで、「おいしい」と

食べていたのに、

「食のプロである来客」

に出すには、

「おいしくできていない」と。

 

⑤ 考えてみれば、

ジャガイモの切り方が雑すぎる。

ジャガイモが煮崩れしている。

水っぽい?辛い?薄い?

それすら、わからない。

 

作り終わっているのに、

こっそり、レシピを検索。

 

色どりのインゲンない。

糸こんにゃくない。

関西は牛肉だけど、

関東は豚肉って本当?

彼らは関東人だから、

豚の方が良かったのか?

 

そもそも、レシピも見ずに、

目分量で、適当に作っている。

うぉぉおぉぉぉっぉぉぉ!!!

 

果てしなく、

改善点が目につき始めて、

いかに、

「雑」に作ったか気づく。

 

さっきまで

「おいしかった」肉じゃがが、

「出来損ない」に思えてくる。

 

料理プロ夫妻の存在が

なければ、

「普通においしい

肉じゃがだったのに」

 

プロの目を意識すると

気付いちゃった。

 

「なんちゃって肉じゃが」

「肉じゃが風」

The 適当だったってこと。

 

 

「家で弾けたのに」は、

結局、

こういうことだと思っている。

 

いい加減に練習してるから、

「弾けた」って

思えちゃうのよ。

だけど、

私(講師)の前では、

弾けてないと思うのね。

 

試験や、発表会の

一発勝負で、

日ごろの力が出ないことはわかる。

 

だけど、レッスンで

何回も弾かせて、

全く弾けてないのに、

なにが、

「家で弾けてた」んだよと思う。

 

きっと、

家では、

ひとりで、

ひとりよがりで、

「スッタカスッタカ」と、

気持ちよく弾いているんだろう。

 

本当は、

「いんがすんがすん、

ぷっすん」

なのに。

 

追記:

今日の妄想が、

人に上手く伝わっているか

自信がない。

 

私の文章が、

ひとりよがりすぎる。

肉じゃがどころの騒ぎではない。